ファッション
【2018 水着】体型カバー水着がかわいい!
隠すと見せるを使い分けて、最大限に良く見せるポイント
暮らしと仕事にちょっと役立つかも知れないエンタメ系情報サイト
こんにちは。版画業界からWebデザイナーへ転身したアラフォーのサンです!
わたくし、長いこと版画の世界でリトグラフをやってきましたが、活版印刷には触れたことがありませんでした。
「活版印刷って名前はよく聞くけれど、実際にはどんなものなんだろう?」
「刷られたものは見たことがあるけれど、自分でも作れるのかな?!」
と興味がふくらみ、その魅力に迫るべく体験してみました!
中国では11世紀に『畢昇(ひっしょう)』が、ヨーロッパでは15世紀に『グーテンベルグ』が始めた「活字印刷」です。
凸版印刷のひとつ(英語ではLetterpressといいます)で、一文字ずつ金属で文字型を作り、それを組み合わせて文章にしたものを上から強い圧をかけて刷ります。
圧をかけた分、刷ったものに凹凸ができるのが特徴です。
絵と文字を組み合わせることもでき、美しい文字組みや優雅でレトロな雰囲気もあいまって近年注目が集まっています。
現在では、パソコンのデータから樹脂で版を作ることも可能です。
動画で見ると分かりやすいです!
こんなかわいいカードや、名刺も作れちゃいます。雑貨屋さんで売っていることもありますよ。
どこかにLetterpressと書いてあったらそれは活版印刷のことです!
また、版画ならではの高級感があるため結婚式の招待状を作る方も多いそうです。
今回、機材を使わせてもらったのは渋谷にある『Printworks Studio Shibuya』さんです。
事前に申し込みをして版を作っておいてもらい、当日はスタッフさんの丁寧な指導を受けながら刷ります。
入り口には大きな活版印刷プレス機が展示してあり、気分が盛り上がります!
まずは、汚れてもいい作業着に着替え、スタッフさんの説明を聞きながら準備してもらっていた版をセッティングして、プレス機にはめ込みます。
樹脂版を金属の台座に貼り付け、さらに金属の枠に固定します。
それをプレス機にセット。
プレス機上部の丸い円盤にインクを付けて、インクローラーを転がすと、版にもインクが付く仕組みになっています。
そして、足が床から浮き上がるくらい全体重を乗せてギューーッと
力いっぱい プレス! プレス! プレス! したものの……
スジが入ったり……。端の方が写らなかったり……。
なかなかうまくいきません。
版のセットの位置を変えたり、紙の種類を変えたり、インクを軟らかくしたり、試行錯誤すること3時間+延長1時間!
刷った枚数、約30枚!
やっと納得の1枚が!!!!! 刷れました~~~!!
スタッフさんには「なかなか良く刷れていますよ」とたびたび声をかけてもらいながらも、手を変え品を変え、どうしたらよりきれいに刷れるのか探りながらの作業。
「きっちり刷るぞ!」と思い込みすぎると逆に見落としているところがあったり。
何枚も刷って行く中で、ちょうどよい加減を見つけることができました。
初めての活版印刷、大満足でした!
スタッフさんに伺ったところ、「広範囲の色のベタ面はその分均等に強い圧力をかけなくてはいけないので、手で刷るのは難しい」とのこと。
大きめな絵や深い凹凸を出すのは機械で刷る方が向いているそうです。
手で刷るなら「文字」だけとか、「小さめの絵」を刷る方が成功しやすそうです。
都内ではここだけでなく、飯田橋にある『印刷博物館でも定期的なワークショップ』を開催している他、2015年から2018年には『活版TOKYO』という、活版印刷の魅力に直接触れられるイベントが開催され、注目を集めています。
時代を超えて受け継がれてきた技術、活版印刷。触れてみたら新しい世界が広がるかもしれません。
ぜひ、みなさんも体験してみてください!
今回、版のデザインを「ストリートスタイルグラフィックデザイナー、Webデザイナー」として活躍されている『Ryogo Yamaguchi(Facebook)』さんにお願いしました! Instagramはコチラ!
ありがとうございました!
(文/サン)
記事をシェアする!