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【Unity初心者が無料でVR動画作成をやってみた】

【Unity初心者が無料でVR動画作成をやってみた】

こんにちは! VRにハマり始めているUXにこだわる30代自称エンジニアのOKBです。

私は以前から、SFのアニメや小説でバーチャルの世界に入れるツールの未来感に憧れを持っていました。
2016年がVR元年といえる年でしたので、2017年は世の中が徐々にVRに影響されて変化していくのを感じていました。
はじめるなら今しかない! ということで無謀にも私は、はじめて触るUnityでVR動画を作成してみたいと思います!

えっ、心配ですか? 確かに心配になる話ですよね。 安心してください、ここに頼れる先生(教科書)もいます。 表紙のかわいいキャラが挫けそうなときも癒してくれるはず!

タイトル
『はじめてでも安心! Unityの教科書 Unity2017完全対応版』
著者
北村愛実
価格
定価 本体2,580円(税込)

VR動画作成の手順を大別すると次のようになります。

既にご存知の方・途中からの方はここから先へ飛べます。

★1. Unity導入

★2. Unityで撮影する準備 ←Unity導入済の方はコチラから

★2.5 (キャラクターの配置)

★3. Unityでパノラマ写真の撮影

★4. 動画で録画する

★5. ffmpegを用いて変換

★1.Unityをインストールする

UnityをDLします。
Unity日本公式

注意しなければならないのが、Unity2017は64bitOS以上でないとサポートされないということです。
Unity初心者なので無料のPersonalを選択しましょう。
インストーラーをダウンロード、利用規約にも目を通しておきます。
チェックボックスをクリックして印を入れてからダウンロード開始。
ダウンロードはすぐに終わります。
インストーラーを起動してNextをクリック。
チェックボックスをクリックしてからNext
androidやiOSのスマホ用アプリを作成するときはここでチェックの追加が必要ですが、今回はWeb動画を作成するのでこのままNext
インストールする場所を選択してNext
チェックボックスをクリックしてからNext
インストールにかかる時間は回線の速度やパソコンのスペックにもよりますが、およそ20分程度かかります。
しばらく待つとUnityのインストールが完了します。Finishを選択。 Unityが起動します!
Unityが起動するとサインインを求められます。UnityでIDを作ることもできますし、GoogleやFacebookのアカウントでサインインすることも可能です。
create oneをクリック。
登録フォームです。ここでメールアドレス・パスワード・ユーザー名を登録します。情報を入力したらCreate a Unity IDをクリック。 Unityが起動します!
Continueをクリック。
アカウントの設定です。Unity PersonalをチェックしてNext
一番下にチェックを入れてNext
質問に回答していきます(英語のみです)。
これでアカウントの設定が完了しました。

★2.Unityで撮影する準備をする

Unityにはアセットと言う便利な素材やツールがあり、それを販売したり無料配布しているアセットストアがあります。
今回は、このアセットストアを利用します。

Unityを起動し、Newをクリックして新しいプロジェクトを作成します。
デフォルトで3Dなのでそのまま名前を付けて作成。
Asset Storeタブを選択します。
アセットストアで「360」をキーワード検索し、FREE ONLYを選択します。

下にスクロールしていくと、無料でもかなり多くのアセットがありますね、アセットを無料配布してくれている神がたくさんいらっしゃいます。 

今回はこちらを使用します。『 360 Panorama Capture 』を選択。
インポートします。
全部選択されているので、そのままinportをクリック。
作ったプロジェクトのフォルダのAssets > CapturePanoramaのREADMEによると、Api互換性レベルを.NET2.0に設定しないとエディタ外では動作しないそうなので.NET2.0に変更します。
.NET 2.0 subset から.NET 2.0 に変更。
これで360 Panorama Captureのセットアップが完了しました。

★2.5.キャラクターの配置(お好みで)

撮影を始める前に、このままだと寂しいのでキャラクターを配置しておきたいと思います。

アセットストアから無料の3DモデルをDLしましょう。
先ほどのAsset Storeからカテゴリを選択します。
3D Modelsを選択。
FREE ONLYにします。
スクロールすると、すぐに見つかるかと思います。

Unityといえば 『 Unity-chan! 』 です。
UNITY-CHAN! OFFICIAL WEBSITE からもDLできます。

さくさくインポートしちゃいます。
Create > 3Dobject > Plane で地面を配置します。
Assets > UnityChan > Stage > Textures から、好みの柄をPlaneにドラッグアンドドロップ。
UnityChan > Models から今度はUnityChanをドラッグアンドドロップ。
軽く動かしたいので、 UnityChan > ScriptsUnityChanControlScriptWithRqidBody.csunitychanにドラッグアンドドロップ。
unitychanを選択してAnimatorのControllerをnoneからUnityChanLocomotionsに変更。
これでゲームスタートさせるとW,A,S,Dキーや矢印キー、スペースでUnityちゃんを動かせます。
カメラが遠いので、メインカメラの位置を調整しておきます。
unitychanもRotation Y 180 を設定して、カメラの方を向いてもらいます。

キャラクターの配置完了!

★3.静止画で撮影する

まず空のオブジェクトを配置します。CreateタブからCreate Emptyを選択。
AssetsのCapturePanoramaフォルダのCapturePanorama.csGameObjectにドラッグアンドドロップ。
シーンをスタートさせる。
この状態で「P」キーを押すことで撮影できます。
プロジェクトフォルダ内にできた8192×4096のPNGファイルがパノラマ画像となります。

このような画像ができているかと思います。

★4.動画で録画する

GameObjectのCapturePanoramaのCapture StereoscopicCapture Every Frameにチェックを入れます。
Frame Rateの数だけ毎秒画像を作成するものなので、PCのスペックが良くても重いことがあります。負荷を減らすために設定を少しいじります。
Image FormatをJPEG、Panorama Widthを4096にします。
再生ボタンでシーンの実行を行っている間に「P」キーを押すことで動画の撮影、終了になります。

撮影すると、大量の画像ファイルがプロジェクトフォルダに入ります。

★5.ffmpegを用いて変換

画像ファイルを動画に変換するためにffmpegを導入します。
ffmpeg公式

Downloadをクリック。
ここではWindows版の紹介となります。
Windowsのロゴマークにマウスオーバーします。
Windows Builldsが表示されるのでクリック。
自分の環境にあったものを選択してDownload Buildをクリック。
ダウンロードしたファイルを解凍して、フォルダ内のbinに入っているffmpeg.exeをプロジェクトフォルダに移動します。画像が入ってる場所と同じ場所に置きます。
コマンドプロントを起動します。
Windowsキーを押し、プログラムとファイルの検索の欄にcmdと入力します。
ffmpeg.exeのあるbinフォルダ内へ移動します。
例) cd Desktop > cd test
コマンドプロント内に以下のコマンドを入力します。

コマンドプロント内で
ffmpeg -r 30 -i ※%06d.jpg -s 3840×4320 -aspect 8:9 -pix_fmt yuv420p -c:v libx264 3Dtest.mp4 と入力します。
画像のファイル名が入ります。
例)「test3_2017-11-30_22-09-26-495_000001.jpg」という名前のファイルの最後の6桁の数字を%06dに入れ替えます。
「test3_2017-11-30_22-09-26-495_%06d.jpg」として入力する。
%06dは6桁の連番を昇順で読み込むという意味です。
桁が異なる場合は環境に合わせて数値を変更してください。
変換が完了するまで待ちます。

Youtubeバーチャルリアリティ動画のアップロード からメタデータを書き換えるソフトをダウンロードします。
解凍したSpatial Media Metadata Injector.exeを実行し、Openで先ほど作成したmp4ファイルを選択して2箇所にチェックを入れ、Inject metadataを押すと保存場所を聞かれるので、任意で保存します。

これでVR動画が完成しました! 
Windows10標準のプレイヤーでも自動的に360動画として扱ってくれます。

作った動画をVR環境で見るにはVRゴーグルが必要となります。

こんな感じで見えます。
VRゴーグルで見るとちゃんとVRになってます。
やったー!

これからも私はVRにまつわる新技術、新製品などをチェックしていきたいと思います。
VRで体感できるゲームとか作りたい……作りたくない?

UnityもVRもまったくの素人の私にぴったりのセミナーがあったので、ご紹介したいと思います! 

「UnityでVRビューアー開発スマホパノラマVR動画を楽しむ! 」

https://atnd.org/events/92756

日時:
2017/12/09(土)14:00~17:30 定員:5人(終了)
会場:
株式会社クリーク・アンド・リバー社 麹町制作ルーム5F
(〒102-0082東京都千代田区一番町8番地
住友不動産一番町ビル5F)
主催グループ:
学びのススメ会議

今後も定期的に開催されるらしいので、知識を得たい方は是非参加してみてはいかがでしょうか? 

(文/OKB)

※記事内容はすべて公開日時点の情報となります。

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