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こんにちは!
イラストレーターを目指して修行中の上下(ウエシタ)です。
最近は、どこかに旅行に行きたいのに、忙しくて出掛ける暇がない! という方が多いことでしょう。私も旅好きなのですが、やることが多くて中々遠出もできません。
ところで、休みがあってもなくても、簡単に行くことが出来ない場所というものが存在します。
それは「深海」です。
深海は人が暮らすには困難な環境であり、謎に包まれている部分が多いです。
しかしそんな場所でありながら、多様な「深海生物」の宝庫でもあります。
今回は魅力的な「深海生物」を紹介していきたいと思います。
まず、深海がどんな場所なのかを、予備知識としてご説明いたします。
・深海の定義
海洋生物学の観点では、植物が光合成をできないほど光が弱くなる、水深200mより深い場所を「深海」としています。なお、地球上で最も深い海は水深10920mです。
・深海の名称
海底はその水深によって名称が変わります。
水深200mまでの海底は「沿岸底域」、200~2000mは「漸深海底帯」、2000~6000mは「深海底帯」、6000m以深は「超深海底帯」と呼びます。
また、水柱の名称も水深によって異なり、水深200mまでの水柱は「表層」、200~1000mは「中層」、2000~3000mは「漸深層」、3000~6000mは「深層」、6000m以深は「超深層」と呼びます。
今回紹介する生き物は、上図の場所で暮らしていると考えられております。
まるで宇宙船のような外見のこの生き物はデメニギスという名前の魚。漢字では「出目似鱚」と書きます。その名の通り、特徴的な眼球を持ちます。
頭部は透明なドーム状の膜で覆われ、中は液体で満ちています。
眼球は、暗闇の深海でも獲物を見つけることが出来る優れもの。「軸」を回転させることにより、眼球を上向きから前向きに変えることも出来ます。まさに船に取り付けられた高機能レーダーですね!
しかし、頭部の膜はとてもデリケートで、海から引き上げる際に破れてしまい、捕獲された個体のほとんどが原型を止められないそうです……。
そのため、デメニギスに関する最初の記録は1939年に書かれていますが、生きた姿が観察されたのは2004年になってからのことでした。
思わず目を疑ってしまうような外見していますが、れっきとした生き物です。その正体は肉食性カイメン(海綿)というもので、一般的にはピンポンツリースポンジと呼ばれています。
通常のカイメンが体表の穴から水を吸い込み、そこに含まれる有機物や微生物を食べるのに対し、ピンポンツリースポンジは体表の細長い突起(球体部分)で小型の動物を捕まえて食べます。
突起の表面は小さな骨片が多数突き出ていて、マジックテープのようになっています。このマジックテープのような構造で、獲物を捕らえて逃がしません。
ちなみに獲物の消化方法ですが、他の生物のように消化液を出すわけではなく、ピンポンツリースポンジの体内に住む細菌類が捕らえた獲物に集まり、徐々に分解していくのだそうです。
参考記事(ピンポンツリースポンジ 深海生物紹介)
正式名を「ウロコフネタマガイ」といい、体表に硫化鉄で出来た鱗を持っています。この特徴からscaly-foot(鱗を持つ足)と呼ばれるようになりました。
一般的な巻貝は、敵に襲われた際に防御のため貝殻の中にこもり貝蓋を閉じますが、スケーリーフットの貝蓋は小さく、防御の役割を上手く果たせません。
そのため、蓋の代わりに硫化鉄の鱗を使って身を守っていると考えられています。甲冑をまとった武士のようですね!
スケーリーフットは中央インド用海嶺の「かいれいフィールド」と呼ばれるエリアで発見されました。かいれいフィールドは深度2420-2450mにある熱水噴出孔であり、スケーリーフットはここでしか発見されていません。
現在、熱水鉱床の海底資源開発に伴う環境影響により、スケーリーフットは絶滅危惧種に指定されてます。かいれいフィールドにはスケーリーフットの他にも固有種がいくつも存在します。希少な存在である彼らの安住の地を、どうにか守っていきたいですね……。
メガマウスは巨大な口を持つ、原始的特徴を持ったサメです。
特徴的な口は海水ごとプランクトンを飲み込むためのものであり、食性はヒゲクジラやウバザメと似ております。
世界でも発見例が少なく、「幻のサメ」と呼ばれてきました。詳しい生態もまだまだ謎が多い生き物です。
しかし、近年生きた個体が日本の定置網にかかるようになり、度々その姿が目撃されるようになりました!
最も新しい記録は、2020年6月11日に千葉県館山市の定置網にかかったもので、とても珍しい健康的な生きた個体の撮影に成功しました。ニュースにもなりましたね。
謎に包まれた「幻のサメ」の正体がどう暴かれていくのか、今後に注目です!
エビのお寿司のようにも見えるこの生き物は、なんと水深6000m以深の「超深海底」にのみ生息するという「深海オブ深海生物」! カイコウオオソコエビです。
ちなみに正確にはエビの仲間ではなく、ヨコエビという別の甲殻類です。
主に生物の死骸をエサとしていて、また海底に沈んできた木の破片も食べていると考えられています。
体内には多量の脂肪を貯め込んでいて、エサの少ない環境において重要なエネルギー源として機能しているようです。
世界で最も深いマリアナ海溝のチャレンジャー海淵(水深10920m)にも分布し、発見当初、これほどの深度には大きな生物はいないと考えていた当時の研究者たちを驚かせました。
ちなみに、マリアナ海溝でカイコウオオソコエビを発見したのは日本の海洋研究開発機構(JAMSTEC)の無人探査機「かいこう」です。
参考記事(カイコウオオソコエビ 深海生物紹介)
今回紹介したものの他にも、深海には魅力的な生物が多数生息しています。
既に見つけられている生物も日ごとに研究され、新しい発見がどんどん報告されています。
日に日に謎が解明され、そして新たな謎が発見される。それが深海生物の最大の魅力と言えるでしょう。
貴方も、魅力あふれる遥かな深海に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか?
(文・イラスト/上下)
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