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カルチャー

いま、話題の結婚契約書について解説します!
行政書士 安友千治【第3回】

結婚契約書のメイン写真

”何だかこのまま年取るのもいやだし早く私も結婚したいな……子供作るのも年齢限界もあるしね……”
”どんな恋愛でも所詮は結婚の経過点だよね……やっぱり結婚して落ち着きたいよね! 永久就職だもんね!!”

横浜中華街でマンゴータピオカを片手に30歳前後で婚活していそうな女性の西門付近で佇んでの会話……
まだまだ結婚に対してのあこがれが強いようですね。

特に若い女性は専業主婦に妙にあこがれを持って、安定志向というか、結婚に強い期待を持つ人も結構いますよね。

結婚イメージ写真

テレビ・雑誌を見ると確かに婚活等の企画もあり、本屋さんも専用コーナーがあったりして……
ピカピカの結婚特集が特に若い女性の目を引きます……

恋愛大国フランスの婚姻状況

一方、映画や音楽で恋愛大国というべきフランスでは、結婚ってどうなんでしょうか。

フランスのカップルで一番多い男女関係は、
ユニオン・リーブル(Union Libre)「自由な結び付き」と呼ばれるものです。
これは婚姻届を出さないカップルで、日本で言う「同棲」より少し重々しく、「事実婚」や「内縁」に近いものですね。

これがフランスのカップルの新しいごく普通の関係のようです。
日本でも最近では入籍をしないまま夫婦生活をおくり、子供を産み育てる事実婚のことを「フランス婚」とも言うそうです。

そして今、このユニオン・リーブルに次いで人気著しいのが、
パクス(性別に関係なく,成年に達した二人の個人の間で、安定した持続的共同生活を営むために交わされる契約のこと)です。
これは法律上の結婚より緩やかな法的な契約関係婚といえるものです。

フランスカップル写真

パクスは一方からの解消も認められ、
税金上の優遇や社会保障についても法律上認められています。

また夫婦間の貞操義務もなく、
より自由な関係を目指したものになっているようです。

ちなみにフランスでは婚姻外の子供かどうかの区別というか差別……嫡出子非嫡出子の言葉も無いようです。

自由というか……すごいですね……

このパクスは当初、ゲイ(同性愛者)のカップルが、
差別なく通常の結婚と認めるように運動して、法案化され、1999年に制定されました。
したがって最初同性愛カップルの利用者が多かったようですが、今では男女のカップルがほとんどとなっています。

フランスではパクスを結ぶカップルは年々増え続け、
一方、結婚は年々減っていて、結婚とパクスの数字が逆転するのも近いでしょう。
フランスでは結婚・離婚の手続が面倒なこともあり、発達したものと思われます。

ですからフランスのカップルは結婚に憧れる人は珍しい少数派的な存在で、
日本の現状はなかなかフランスの若い人には理解出来ないのかもしれません。

私は、日本にまだ馴染みの少ない
パクスのような「結婚契約書」の作成を推進したいと思っています!

だって、契約婚こそ相手を思いやった愛情あふれる最高に自由な結婚だと考えるからです。

だから『結婚契約はお互いのラブレター!』と私はずっと想い続けています。

ラブレター写真

もちろんフランスのパクスは、
そのままでは日本には取り入れできないので、
日本人や日本の風土に合ったより自由でありたい
愛情あふれるカップルに良いところを取り入れてもらいたい
と考えております。

離婚に備えたり、相手を縛ったりくるしめたりするものではなく、
お互いが相手に出来ること……
愛情をいっぱい散りばめてもらいたいのです。

契約書というとつい、お堅い感じで敬遠されやすいのでちょっと説明します。

結婚でも事実婚でも本来はお互いに好きになって、一緒に暮らしたいという気持ちは自然な物であって……
もちろん法律とは無縁のものですし、まして国がどうのこうの口出しすることではありません。
まさに「法は家庭に入らず!」ですね。

ですから日本の法律は、
法的な保護を与える届出のある結婚だけを規制と保護の対象とし、民法は婚姻(届出のある結婚=法律婚)のみを通常? 正当? な男女関係ととらえ、それ以外の関係をあまり好ましくないと考えたのではないでしょうか。

しかし、長い年月を経て、我が国での結婚制度も近年、
人の持つ価値の多様性や生活環境の変化とともに
やっと遅ればせながら少しずつ変革していく兆しが見え始めました。

日本写真

法律上の制約が面倒だから、自由に愛する人と一緒に生活していきたいから
事実婚(同棲・同居生活等)をして、戸籍上の届出をしないカップルも間違いなく増えています。

特に、高齢者のカップルによる結婚も確実に増えてきており、福祉施設で結婚式を行うカップルもさほど珍しくない状況のようです。

行政書士/安友千治の写真

メディア出演実績

テレビ
・TBS「知っとこ」
・読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」
・テレビ東京「たけしのニッポンのミカタ!」およびラジオ等多数

新聞・雑誌
・日経新聞日曜版
・DIME
・結婚情報誌「BRIDES」「ゼクシィ」その他地方新聞連載及びラジオ

行政書士/安友千治
プロフィール

1955年広島県生まれ 中等部・高等部を経て青山学院大学経済学部卒業
1993年横浜市に行政書士事務所開業 結婚相談業者を顧客としていたので独身男性用の婚活塾「男塾」の講師や恋愛・結婚相談を経験し、婚活やパートナーとの関係構築のアドバイスを手がけ、国際結婚の国籍問題(中国・韓国・アメリカ)や家族滞在査証(ビザ)や日本永住・招聘手続を数多く手がけている。AU ドコモ ソフトバンクの携帯スポンサーサイトにて「離婚シュミレータ」をメイン監修していた。神奈川県行政書士会 理事 広報部長を経て、現在神奈川県行政書士会副会長(業務推進本部・企画部) 特定行政書士・申請取次行政書士

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(行政書士/安友千治)

※記事内容はすべて公開日時点の情報となります。

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