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こんにちは! いくつになっても物欲が抑えられないホーマーです!
今回は、今もっともシルバー業界で注目されているブランド「DOG STATE」について紹介したいと思います!
なんと特別にデザイナーのToshiさんにインタビューできたぞ!
「DOG STATE」という言葉を日本で検索しても、あまり情報は出てこないです。
日本に上陸してからそれほど日は経っていないのもあります。
ですが、ロンドンで設立されてから13周年という長いキャリアのブランドです。
長い間、ロンドンをメインに海外で活動していたため、日本では知る人ぞ知るブランドなのです。
そんな「DOG STATE」のデザイナーToshiさんのことをお話しするには、
老舗ジュエリーブランド「The Great Frog」のことから話す必要があります。
「The Great Frog」は、イギリスはロンドンに1972年ロックをコンセプトに設立されました。
映画『ハリー・ポッター』の美術提供、THE ROLING STONESやAERO SMITHなどの海外有名ミュージシャン、
アーノルド・シュワルツェネッガーやレオナルド・ディカプリオなど世界中のセレブリティーにも愛されています。
他にも、「CRAZY PIG」を輩出していることでも有名です。
日本では元X-JAPANのhideが使っていたボーンハンドリングが有名で「The Great Frog」と同じように
映画『ハリー・ポッター』や海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』などにも美術提供をしていることで知られています。
デザイナーのToshiは、その一流店「The Great Frog」で六年間デザイナーとして活躍していました。
Toshiは日本人で、18歳のときに渡英し、紆余曲折を経て「The Great Frog」に入ります。
そこで、修行を積みロンドンスタイルというものと、そのデザインが持つ空気感を学び、6年間、デザイナーとして活躍していました。
以降は、「The Great Frog」在籍時に立ち上げた自身のブランド「DOG STATE」のデザイナーとして活躍することとなります。
今、日本に入ってきている海外シルバーアクセサリーは大まかに分けてタイをはじめとする東南アジアのエスニックジュエリー、ハワイのハワイアンジュエリー、アメリカのネイティブアメリカンジュエリー、アメリカとロンドンをはじめとするストリートシルバーアクセサリーなどがあります。
この中から、今回関係するロンドン生まれのシルバーアクセサリーの特徴を挙げたいと思います。
ロンドン生まれのシルバーアクセサリーの特徴は、高い彫金技術に裏打ちされたリアリズムだと思います。
この部分で言うなら、日本にも同じようにリアリティがあり、しかも綺麗な作りのものが多いのですが、決定的な違いがあります。
日本人クリエイターの作品は造形が綺麗で、左右バランスなどもほぼ均等になっているところです。
もちろん、それらを否定する気はありません。
ですが、ロンドンとのデザインの違いがはっきりするところだと言えます。
人やスカル、動物をモチーフにしたシルバーアクセサリーを例えに挙げると、ロンドンのデザインはあえて左右非対称にすることが多い。
ハンドメイドだということを強調することもありますが、生物はその生き方や癖、習慣などで、同じ固体でも見た目が変わっていきます。
その変化を表現しているのだそうです。
その特徴が、ロンドン生まれのシルバーアクセサリーが自然な形でストリートファッションと融合できる所以だと思います。
初対面の時、Toshiさんは強面に見えました。
長袖の先から見える手の甲や、首筋にタトゥーが刻まれているので、そう見えてしまうところもあります。
ですが、その見てくれからは感じられないくらい、人柄は気さくでとても人懐っこい人でした。
自分から食べ物を取り分けてくれたり、食べ終わったものを下げてくれたりするような、人に対して気遣いよくできる人でした。
シルバーの話になると、いつもは「ブランドのこだわりなんてなにもないです」 とか、「深みのないブランドですよ」 と嘯いたりして。
そんなToshiさんと彼のブランド「DOG STATE」に迫っていきます。
ホーマー
まずは、ブランド名である「DOG STATE」について教えてください。
Toshi
意味なんて特になくて、強いて言えば元々いた「The Great Frog」と同じように、
輩出されたブランドの「CRAZY PIG」など動物の名前がメインになっていたので、そこから考えましたね。
ホーマー
それ以外には特になく?
Toshi
そうですね……後は何年もこの名前でブランドを続けていくので、お客さんに飽きられないような名前にしようと思いました。
下手に格好つけて、そのときに作るものに影響を出したくなかったんですね。
ホーマー
先ほどのお客さんに飽きられないように、といったところでは、アニマルの顔が感情があまりなくてフラットなのもそういった理由でしたよね。
Toshi
そうです。アニマルもはじめは怒った顔とかもよく作っていたのですが、飽きられない、長く使って欲しいということで感情はフラットにしていますね。
ホーマー
他にもお客さんのことで言うと、シルバーの厚みでもこだわりがありましたよね?
Toshi
まあ、こだわりというほどでもないんですが、前はお客さんのこうしてくれっていうこともあまり聞かなかったんです。
あるとき、『シルバーの厚みをもう少し薄くして付けやすくしてほしい』というオーダーがありまして、その通りに作ったんです。そうしたら、そこから売れ行きが変わりはじめて、お客さんからの言葉って重要なんだなと思ったんですね。
これまでは、リングの裏抜きはしてなかったんですけど、付けやすくするために裏抜きもして、シルバーも軽くしました。
ホーマー
Toshiさんのシルバーは裏抜きのおかげもあってか、ずいぶん値段が抑えられてますよね。
日本では、他のブランドに比べてずいぶん安い気もするんですけど。
Toshi
それがですね、海外だとこの値段でも高いって言われるんですw
正直、価格では日本と海外だとジュエリーの感覚が違っていて、日本はジュエリーを中心にコーディネートを考えたりするじゃないですか。海外だと逆で、服の延長線上にジュエリーがあるんですね。だから、価格が服を大きく上回るといらないって感じになっちゃうんです。
ホーマー
なるほど、日本人との感覚の違いがあるわけですね。
他にも海外と日本のシルバーにおける違いはありましたか?
Toshi
日本では付け心地を優先するためにリングの内側の角を削ることですかね。
海外では逆に角を立てるように言われるんですよ。
「酔っ払ったときに当たってることが分かってなくさないから」って理由からなんですけどw
ホーマー
酔っ払ってたら、角があったとしても気付いたらなくしてそうですけどねw
Toshi
確かにw あと、日本のウォレットチェーンを財布につけないで両サイドに2本つけているのなんかは海外では見ないというか、いらないですよねw
ホーマー
実用性のあるものをまったく実用性のないものにしていますからねw
Toshi
あっ、そうだ! こだわりありました! タバコは切らさないようにいつも2個買いしてますw
ホーマー
それシルバーと関係ないですよねw
Toshi
そうですねw
ホーマー
ロンドンのブランドといったらスカルが有名ですが、「DOG STATE」と、親ブランドである「The Great Frog」と、兄弟ブランドである「CRAZY PIG」におけるスカルの違いについて教えてもらってもいいですか?
Toshi
スカルの違いで言ったら、まず「The Great Frog」は、フラットな作りです。
平面的な感じといってもいいかもしれません。
次に「CRAZY PIG」ですが、象徴するのは怒りです。サイコキラーなんかがそうですね。
あとは、80年代ホラーのVHSパッケージのようなテイストと言ったらいいんでしょうか。
最後に僕の「DOG STATE」ですが、よくリアリスティックといわれます。
ホーマー
「DOG STATE」がリアリスティックといわれている理由は、ダメージの与え方や歯が抜けていたりというところですよね。
どうしてそういうデザインにされたのですか?
Toshi
ロンドンにいるとわりと身近に実物があったりするんですね。
カタコンベとかがそうなんですけど、その実物を見ていると違いがはっきり分かるんですよ。
眉間の部分だったり、額が狭かったり、歯並びが違ったりと。
そうしていたら、やはり作るものも現実的なアプローチをしようと思いました。
綺麗に磨くようなハイシャイン仕上げでもいいんですが、やりすぎると元の顔が削れ過ぎてメイドインチャイナみたいになりますからね。
そういう意味でも磨き過ぎないようにしています。
ホーマー
確かに、磨きすぎると本物なのに偽物みたいに見えたりして情けなくなりますからね。
Toshi
だから、僕のデザインはいつも仕上げが7割くらいになってます。
最後の仕上げはお客さんに使ってもらってから、というつもりなんですね。
とはいっても、小学校の図工の延長線上にあると僕は思ってますがw
ホーマー
デザイナーさん次第でアプローチの仕方が変わるモチーフですが、モチーフの意味を考え込んでから作るアプローチ方法と、そういったことを考えないで作るアプローチ方法でいうと、Toshiさんはどちらですか?
Toshi
モチーフは、考えないで作りますね。
意味を与えることがデザイナーのエゴというか、余計なものになってしまう気がするんですね。
ジュエリーの意味やデザインの意味を決めるのはお客さんだと思うんですよ。なので、アニマルの顔をフラットにしたり、ゴシックに寄ったりしないようにしてるんです。たまにクロスものを作ると海外の友人から「Toshi、ゴシックに寄っちゃったの?」なんて言われるものでw
あと、前にあったことですけど、「The Great Frog」にいた頃、取引の関係でボスの息子であるレイノと日本に来てたんですね。そのときの取引先に紹介されたデザイナーさんがいたんですが、彼はモチーフに意味を持たせるタイプでして、聖書がどうとか、このデザインはこの章からの引用だとか熱心に説明してくれたんですね。僕は、イギリスで洗礼を受けてクリスチャンになったんですけど、そのときレイノがこの日本人は何を話してるんだって話になったわけですが、僕はその説明自体が意味が分からんってw
一応、レイノにもそのことをデザイナーさんが言われたとおりに説明したら、レイノも意味が分からんってw
ホーマー
なるほどw デザイナーが意図した内容があったとしてもそれが伝わるとは限りませんからね。
そういう意味では、確かにデザイナーのエゴになってしまいますね。
Toshi
ブランドネームもそうですけど、長く愛用してほしいですからね。
ホーマー
デザインとしては「The Great Frog」や「CRAZY PIG」もそうでしたが、キャラクターものを出してますよね。
某有名なホッケーマスクとか、最近では半分スカルで「Goonies」のスロースをモチーフにしていましたが、それらにした理由をお聞かせください。
Toshi
あれは、趣味が入っているんですよね。僕は、80年代の映画が好きなんです。
主にホラーものなんですが、あのホッケーマスクとか『ヘルレイザー』とか、そういったものが好きです。
ホーマー
前にNHKでもやってた「ALF」のリングと猫のリングをInstaglamのストーリーに上げていましたが、
あれは好きな人じゃないと分からないネタでよかったですw(「ALF」は猫を食べようとする)
Toshi
ありがとうございますw
ホーマー
最後にToshiさんの思うデザインの完成系ですが、何を持ってそのデザインが完成したと思いますか?
Toshi
それは難しい質問ですねw
まず、先ほどまで言っていたアニマルやカタコンベのスカルなどのリアリティもそうですが、使いやすさなどもその一つだと思うんです。そういった意味では、完成系というのは難しいですね。
ただ、ひとつはっきり言えるのは先日「Gun’s and roses」のギタリストであるスラッシュのバースデーがあったんですね。以前あるペンダントをオーダーされてプレゼントしてたんですが、 「何かほしいものある?」って聞いたら、今度は「そのペンダントを半分くらいのサイズで作ってくれないか」と持ちかけられたんです。
ホーマー
なるほど、「Gun’s and roses」のスラッシュとは大物ですね。
そのペンダントはどういった形だったんですか?
Toshi
それが大変言いづらいのですが、女性器の形をオーダーされたんですねw
ホーマー
それはこちらも書きづらいw
Toshi
でしょうw
それから、再度そのペンダントを作ったんですね。小さいサイズなのでチャームですが、以前作ったものよりサイズが小さいのでデザインバランスも変わるんですよ。ひとまず、以前のものをベースに作ってみてスラッシュに聞いてみたんですね。そしたら違うと。 「もっとフローラルに」とか言ってくるわけですよ。
こっちもそういった画像を探して仕事をするわけですが、もう1週間もやってると感覚が麻痺してくるんです。もうね、イヤらしいことも考えられなくなるのw
そこでもう分からん! ってなっちゃって、とりあえずスラッシュに理想とする形をメールで送ってきてくれとw そこで、僕も何度かやり取りしてもう分からなくなってきた……ある朝にそれを作ってたらですね、匂って来たんですよ。女性器の匂いがそれからw 「これだ!」って思い、完成したものをスラッシュに見せたんです。そうしたら「ゴージャス!」ってw
そこから、仕上げは「スーパーシャイニーにして」って言われて、そのときもう僕よく分からなくなってたんですが、「OK! スーパーシャイニー」って返答して、ようやく完成したんですね。
だから、その匂いがしたら完成形だと伝えてくださいw
ホーマー
なんか色々と問題がありそうな話ですがw ある意味、完成形とはそういうものかもしれませんね。
他の人が参考になるかは置いてといてw
Toshi
そうですねw
このところ80年代後半~90年代ファッションをアップデートさせたラグジュアリーストリートが流行っています。
その中で今期、最注目のアレッサンドロ・ミケーレ率いる「GUCCI」のGUCCI Jewelryからアニマルモチーフの大振りなデザインが出てきました。
高いデザイン性と装飾華美ともいえるほどの派手さ、またそのポップさで世界中の服好きを魅了しています。
そこから思い出すことができるのが、日本の90年代ファッションの特徴のひとつである、「クロムハーツ」の流行とともにあったシルバーアクセサリーブームです。
1991年に「コム・デ・ギャルソン」が「クロムハーツ」のライダースジャケットを扱い始め、そこから火がつきました。
そこから「クロムハーツ」で彫金師をやっていたレナードカムホートが独立して自身のブランドを立ち上げたり、地元アメリカではコネがなければいくら大金を積んでも買えない「ガボール」、日本で1996年から「ビームス」で取り扱い始め、今でも人気を博し続けている「ビルウォールレザー」など、伝説的な海外ブランドがひしめきあっていた。
2000年代に入るまでその人気は衰えず、日本人デザイナーも多く出てきた時代でした。
その後、2000年も中頃まではよかったのですが、後半からはノームコアやミニマリズムの流行とともに、日本国内では「ロンハーマン」人気で好調なネイティブアクセサリーを除いた、デザイン性の強い男性的なシルバーアクセサリーは人気が低迷していきました。
女性向けのファッションアンケートをとると必ず、シルバーアクセサリー、中でも大振りのドクロやウォレットチェーンは「彼氏にしてほしくないコーディネート」や、「デートにはありえないコーディネート」の1位、2位を独占していたこともあります。
ですが、その嫌われていたシルバーアクセサリーの筆頭であるウォレットチェーンが、去年は今までに比べて明らかに多く売れているらしいのです。
買う理由としては“実用性”との声が多いようですが、シルバーアクセサリーの中では一番の大物、決して安くはないウォレットチェーンが売れているというのは喜ばしいことだと思います。
また、先ほどの「GUCCI」が出したこともあってか、アニマルモチーフも好調らしいです。
「Dover Street Market Ginza」でもこの夏から、「The Great Frog」を取り扱いを始めました。
ここまで人気を博していたネイティブアクセサリーではなく、90年代当時でいうところのストリート系アクセサリーがメインでこれだけのものが動き始めています。
これらを踏まえ、これからは今回紹介した「DOG STATE」などのデザイン性の高いシルバーアクセサリーがまた流行っていくのだと思います。
いかがでしたでしょうか?
半分趣味も入っている部分は否めませんが、それも愛嬌ということでw
実際、最近までネイティブアクセサリーが隆盛を極めていたのですが、今のファッションシーンにあわせてデザイン性の高いシルバーアクセサリーに移行しているようです。
個人的にはどちらも買うのでどっちがいいとかは言いませんし、ファッション次第でアクセサリーも変えるのですが、やはり最近の流れの中で世間では冷遇されていたのも事実なのでw
ここは少しでもストリートアクセサリーが流行ってくれればと思います。 ホーマーでした。
DOG STATE JEWLRY
DOG STATE JEWLRY HP : http://www.dog-state.jp/
facebook page : https://www.facebook.com/dogstatejewelry/
instagram page : https://www.instagram.com/dog_state/
(文/ホーマー)
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