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インタビュー番外編!「DOG STATE」デザイナーToshiのロンドン時代の話

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こんにちは! 気付いたらフィンランドのスニーカーKARFUの100周年モデルとニューバランスのミタスニーカーズ別注「BLUE HOUR」を買っていた、ホーマーです。

前回、人気を博した『ロンドン発! これから流行るシルバーアクセサリー!!「DOG STATE」インタビュー』から
こぼれた、デザイナーToshiのロンドン「The Great Frog」時代の話をしちゃうぞ!

目次

  1. Toshi、ロンドンへ行く
  2. Toshi、「The Great Frog」に入る

1. Toshi、ロンドンへ行く

トシさん写真その1

ホーマー

18歳のときに渡英されるわけですが、なぜロンドンへ行こうと思ったんですか?

Toshi

その話をするには、だいぶ時間をさかのぼる必要があるのですが、僕は2歳から18歳まで水泳をやってたんですね。そこで小学生のときから水泳のオリンピック強化選手に選ばれていたんですが、小学校6年生のときに坂を自転車で下りていたらタクシーに轢かれてしまったんですね。
 
そのときの事故と筋肉のつけ過ぎで背が伸びなかったことから、タイムが上がらなくなってしまったんです。
それが原因でそこまでいた友人が離れていって、今まで天狗になっていたことに気付き、反省して、今は天狗にならないよう心がけているんですね。
当時は、隣のレーンで泳いでいた平泳ぎで金メダルを取った某選手より速かったんですけどw

ホーマー

凄いですね! 自分も2歳から水泳をやってましたけどそこまでは行けなかったですね。
それだけでも、ずいぶん凄い人生な気がしますけど、まだあるんですよね?

Toshi

そうです。それから、しばらくして高校のとき水泳の先輩に連れられて裏原に行ったんです。
「NEIGHBOR HOOD」「BOUNTY HUNTER」とか初めて見るそういったものが楽しくて、中でもシルバーアクセサリーは、当時「kensscratch」というシルバーアクセサリーを取り扱っている店のスタッフと仲良くなりまして、その人の家まで1時間くらいかけて自転車で行ってリングのロウ付け(ロウと呼ばれる銀との合金で溶接すること)を教えてもらってたんですね。そこからはまりました。
その頃は漠然と洋服屋か、ジュエラー、もしくはピアッサーになると思ってたんですよ。
 
それが高校の進路調査で自分でも記憶がないのに海外で洋服を勉強するって書いてあったんですねw
そこでどうしようかなと思って、とりあえず海外留学しようと中野の留学センターに行ったんですよ。
そこでイギリスのロンドンにあるダドリー・カレッジという英語学校を紹介されたんです。
で、そこに行こうとw しかもそのときには洋服ではなくジュエリーをやろうと思ってましたがw

ホーマー

一気に話が飛びましたねw そこはジュエリーに関係あったんですか?

Toshi

いいえ。ジュエリーに関係なくて、やりたいことはできないまま勉強したふりをしていたんですねw
その頃、早稲田大学にもいたテリー先生という人に「やりたいことがあるならそっちに行ったほうがいいよ」ってジュエリー学校を教えてもらったんです。

ホーマー

ここから、ちゃんとしたジュエリーを覚えていくんですね。

Toshi

いや、それが入る科を間違えまして、2年間ずっと銀のスプーンを作ってたんですよw 成績も悪くて。
でも、やっと最後のカーヴィング(彫刻)で賞を頂きまして、ようやく結果が出た感じでした。

トシさん写真その2

2. Toshi、「The Great Frog」に入る

ホーマー

なるほど、その後すぐに「The Great Frog」に入れたんですか?

Toshi

いや、そうじゃないんです。その頃少しぶらついていて、映画『ノッティングヒルの恋人』でも有名なノッティングヒルにある「Mimi Fifi London」というおもちゃ屋みたいなところにたまたま入ったんです。
 
そこは1階がキティちゃんとかのファンシーなおもちゃで、2階がロック系、3階がヴィンテージのおもちゃを売ってたんです。この主人のベンジャミンと仲良くなって、そこに当時作っていたジュエリーを委託で置かせてもらえることになったんです。それも委託手数料なしで。

ホーマー

委託手数料なしなんて凄いですね! ベンジャミン本当いい人!

Toshi

そう! ベンジャミンは本当にいい人で、当時僕が作っていたものはジュエリーといっても銀板を切ってロウ付けした程度のものだったんですが、それでも気に入ってくれて置かせてもらえたんですね。
そのあと、それもちょこちょこ売れていったんです。
 
でもそれから少したったときにベンジャミンが事故にあってしまって……

ホーマー

えっ、それでどうなったんですか!?

Toshi

ベンジャミンは無事だったんですが、そのお店はベンジャミンとお母さんの2人で経営してたんです。
そのお母さんから電話が来て、「今からベンジャミンのいる病院行かないといけないから、店が開けられない。だから店に立ってくれないか」って言われて、お世話になっていたので2つ返事でOKしたんです。
そのときのお店で販売を初めて経験したんですけど、凄い楽しかったんですね。
 
その後、こっちからベンジャミンのお母さんに頼んで店員として雇ってくれないかって言ったんです。
ベンジャミンも入院していましたし、人手が必要だったのでベンジャミンのお母さんもOKしてくれたんです。
そこからしばらくたって、ベンジャミンも退院しまして、その頃にベンジャミンが「The Great Frog」のボスが友達にいるから紹介するよってなったんです。

ホーマー

それは凄い! ベンジャミンも無事でよかった。
そこで、ベンジャミンの紹介で「The Great Frog」に入るわけですね?

Toshi

そこは少し紆余曲折がありまして、ベンジャミンの紹介で「The Great Frog」のお店に行ったんです。向こうの履歴書の書き方も知らなかったのでそのとき作っていたジュエリーを持っていってボスに見せたんですね。
すると、ボスに「エイリアンみたいだね」って言われたんです。
受かってるのか落ちてるのか分からないまま、そこから1週間たったんですね。
 
連絡もないので落ちたのかなと思ってたときにベンジャミンにどうだったと聞かれまして、連絡ないから落ちたんじゃないかなって言ったら、確認するため「The Great Frog」に行って来なさいと言われたんです。
そこで行ってみたら、ボスに「来週の水曜から来て」と言われたんですw

ホーマー

なんか凄い展開ですね……
ちょっと「CRAZY PIG」のデザイナー、アーマンド・セラと経歴が似てる気がしますね。

Toshi

僕が「The Great Frog」に在籍していたときにはもうアーマンドはいませんでしたが、そのことはよく同僚に言われましたね。「The Great Frog」では同じ建物の3階に住んでいましたが、それもアーマンドと一緒だったみたいです。

ホーマー

「The Great Frog」に在籍していたのは何年からですか?

Toshi

2002年頃からですね。「The Great Frog」に入ってからしばらくたってビザの問題が出てきたんです。
そのとき就労ビザじゃなかったので、ビザの延長を頼んだんですが延長できなかったんですね。
イギリスは、就労ビザは25歳からなので当然なんですが……

ホーマー

それじゃ、せっかく「The Great Frog」に入れたのに帰らなくてはならないのでは?

Toshi

そうだったんですが、ボスの奥さんが気を使ってくれて、わざわざ担当官に手紙を出してくれたんですよ。
この子が「The Great Frog」には必要だって。

ホーマー

わざわざそこまでしてくれるなんて、相当信頼されていたんですね。
それでどうなったんですか?

Toshi

担当官が返答してきたわけですが、「その手紙に感動したからビザを延長する」と言ってきてくれたんですね。「まず、3年延長する、その後もお店にとって必要なら2年延長する」と言ってくれたんです。
 
本来、就労ビザは2年出した後に3年の延長になるので逆なんですね。
その上、取得できる25歳からだということと英語力も必要なんですね。
だから異例中の異例です。就労ビザの最年少記録ですね。

ホーマー

なるほど。人に助けられてここまで来たんですね。
英語は留学中に覚えられたんですか?

Toshi

いや、英語は苦手で。
昔、母親が通信簿を見たときにあまりに1が並んでるもんだから枠かと見間違えたぐらいですw
 
自分ではよく覚えていなくて「The Great Frog」で日本と取引していた頃だから、25歳頃に気付いたらようやく話せるようになってましたね。

ホーマー

その後「The Great Frog」でデザイナーとして活躍されるわけですが、そのときのエピソードをお聞かせください。

Toshi

「The Great Frog」でのエピソードとしては、僕はお客さんが喜ぶのはスピードだと思ったんです。
 
お客さんによく言われたことですが、「リングのサイズ直しはすぐに終わらないか」と。「今日中に持って帰りたい」と言われたんですね。なので、5分で終わらせるようにしたんです。実際にはそれ以上かかるときもありましたが、お客さんも喜んでくれましてね。
そうしたら常連さんも「今日、このリングのサイズ直しすぐできないか? このビールつけるから」なんて言ってきて、こっちも「いいよー」なんて言って。そういった緩さもあってよかったですね。
 
他には、一度日本に帰りますってときに、ついでに取引で大阪に行って来いって言われたんですが、そのときに新幹線代と宿泊費と渡航代と言われて渡されたお金が日本円にして約7500円だったときは嘘でしょ!? って思いましたね。
 
また、「The Great Frog」が日本の取引を拡大し始めた頃のイギリスと日本のビジネスの仕方が違い大変だったことですかね。その頃「The Great Frog」では商品が相手方に届いたらすぐに入金してもらうやり方だったのですが、日本の企業は〆日を切ってそこでまとめて払うというスタイルの違いをボスに理解してもらうのが大変でした。

ホーマー

ひとまず、しばらくこちらにいるそうですが、「DOG STATE」として日本のファンに何か一言はありますか?

Toshi

日本でのアドバタイズ(広告)を忘れていたので必死ですw よろしくお願いします。

トシさん写真その3

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Toshiさんはとても気さくと言うか、楽しい人ですw

その後、一緒に博多ラーメンを食べに行ったのですが、気付くとToshiさんが100円玉を塔のように置き、替え玉をわんこそばのように注文され少し死にそうになりましたw

「DOG STATE」はToshiさんの人柄も含め、今後もっと人気になっていくと思います。

そのうち、どこかでToshiさんの「The Great Frog」裏話やシルバーアクセサリーの話をまだまだやるかもしれません。
ホーマーでした。

DOG STATE JEWLRY

DOG STATE JEWLRY HP : http://www.dog-state.jp/

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(文/ホーマー)

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