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こんにちは! ドライアイのゲーム大好き20代女子、坂本です。
私……、年末年始ゲームのしすぎで、ドライアイになりました。
はい。何も言い訳はないのですが、とにかく辛い。目に潤いがないって、こんなに辛いのですね。
そして、涙が出ない。どうしよう……。
そうだ、涙活しよう。
1か月に2~3分だけでも能動的に涙を流すことによって、心のデトックスを図る活動。
離婚式プランナー寺井広樹氏が提唱。 感涙までも「活動」になる時代、あなたが最後に涙を流したのはいつですか?
(涙活公式HPより)
1月某日、目薬をさしながら唐突に思いついた涙活を調べていると、気になる言葉が、1つ。
「イケメソ宅泣便」
なんだろうと思い早速調べてみると……
ふむふむ、なんだってーーーー!!
イケメソ男子(イケメンでメソメソ泣く男性)がオフィスに出張涙活。
泣ける動画などを一緒に見て泣いてスッキリしていただきます。
(公式HPより)
イケメンでメソメソ泣く男性……見たい。
ドライアイを忘れて、オフィスで一心不乱に調べる、私。
もう目なんか痛くない(いや、痛いけど)。
すぐに取材を申し込みました。
ちなみに、関東近郊の法人限定で、料金は “泣く” にちなんで、7,900円(税込)と安いのです。
そして迎える取材当日。
泣く男性(しかもイケメン)が見たいという欲求と興奮で失念してましたが、イケメン耐性がないだけでなく、
初めての取材ということもあり、2倍のドキドキを抱える私。
東京が大雪に見舞われた翌日、交通機関は乱れ、
私の動悸も乱れる(こういう事を書いておかないといけないくらいの心境だったことをお察しください)。
取材準備を済ませ、会議室で待つ私。そしてドアがゆっくりと開く……。
き、来た!
これは、圧倒的、イケメン! いや、イケメソ!!
まごうことなき、イケメソ男子がそこにいました。
まずは、ご挨拶。
「本日、取材させていただきます。坂本です! よろしくお願いいたします!」
「佐伯(さいき)です。本日はよろしくお願いいたします」
すごく紳士的……。
今回は「細マッチョ清楚系イケメソ男子」の佐伯さんに、「イケメソ宅泣便」をしていただきます。
そして、オフィスの参加者を集め、さっそく「イケメソ宅泣便」スタート!
まずは、佐伯さんからのご挨拶と、涙を流す効能について説明をしていただきます。
実は、イケメソ男子はみんな「感涙療法士」という資格を持つ”涙のスペシャリスト”なのです。
涙腺の位置や、涙と鼻水の関係性、そして、無理に泣かなくてもいいという話など、
参加者がリラックスできる雰囲気を作り上げていく佐伯さん。
全米感涙協会(会長=涙活プロデューサー寺井広樹氏)が認定している新しい医療職。
泣くことは「笑い」や「睡眠」よりもストレス解消に効果的です。
医療や福祉、教育の現場で感涙を広め、患者や生徒の心の健康をサポート。
有田秀穂先生による「涙の効用とメカニズム」、
「なみだ先生」こと感涙療法士の吉田英史先生による「泣き言セラピー」を受講し、
認定テストを受けます。
(感涙療法士公式webサイトより)
ちょっとしたクイズなどもはさみながら参加者に話しかけてくれるので、
参加者全員が安心できるような温かい雰囲気になっていきます。
参加者の緊張がほぐれた頃に、「感涙動画」の上映が始まります。
「感涙動画」とは、その名の通り泣ける動画なのですが、
家族ものやペットものなど「泣きのつぼ」を抑えた動画が数本上映されます。
自分の「泣きのつぼ」に入ったタイミングで泣いていいそうです。
さすが「感涙動画」、参加者から次々、すすり泣く声が。佐伯さんも一緒にうるうる。
静かに泣く人もいれば、鼻をすする人も。
オフィスという、涙に縁のない場所だからこそ、不思議です。
私は涙こそ零れませんでしたが、目がうるうるしました。
涙を流し、ここからが、話題の頬ポンサービス!
頬ポンとは、頬を伝う涙をハンカチなどで優しくポンポン拭う仕草のこと。
この頬ポンを、イケメソ男子が泣いている参加者にしてくれます!
もちろん男性参加者にも!
さっきまで泣いていたはずなのに、頬ポンで思わず顔がほころぶ一同。男性陣もにっこり。
動画鑑賞後は、簡単な感想を言い合います。
どのタイミングで泣いたのか、過去にこういった事があって……など、
各々の心境を話していきます。
続いては、イケメソ男子による絵本の読み聞かせ。
佐伯さんの所属する涙活では、涙活プロデュースのオリジナル絵本も出しています。
俳優業もされている佐伯さん。優しい声で絵本を読み聞かせてくれます。癒しの時間が流れます。
最後にコミュニケーションタイムをはさみ、「イケメソ宅泣便」は終了。
「イケメソ宅泣便」終了後、参加者にも感想を聞いてみました!
「泣く事を意識しすぎず、単純に楽しかった!」
「緊張しちゃって、あんまり泣けなかったけど、今度はもっとデトックスしたいです!」
「自分の経験と重なる部分もあり、動画で泣きました」
さっきまで泣いていた参加者達もどこかすっきりした表情で、会議室を出て行きます。
それぞれの泣いたタイミングを聞いたり、社員同士の距離も少し縮まったように見えました。
さあ、ここからは、イケメソ男子 佐伯さんと、涙活プロデューサー 寺井さんへのインタビュータイムです!
――今日はご来社いただきましてありがとうございます。すごかったです。まず、寺井様が涙活を思いつかれたきっかけをお聞きできますか?
離婚式というのをやってまして、離婚式で結構男性が号泣されるんですよね。
女性はそこまで泣かれないんですけども、お二人が出会ってから別れるまでの写真をスライドショーで流すんです。
それを見た男性は号泣して、号泣した後、すっきりした顔になるんです。
そこで、涙に何かのパワー、効用があるのではないかと思って、注目したのが最初です。
――なるほど~。女性はそんなに泣かないんですか?
離婚式では泣かない。女性は終わったらあっさりしてますからね
――確かにそうかも……男性も離婚式で一区切りがつくっていう感じですか?
そうですね。
――佐伯さんがイケメソ男子始められたきっかけについて、
佐伯さんが出演されていたMV(※)がきっかけで寺井さんからお声がけされたっていうお話だったのですが……。
※涙活プロデュースMV佐伯さん出演:當山みれい「君のとなり」
そうですね。MVっていうのがいわゆるコンテストの副賞になってまして、
そもそもは「泣き顔イケメンコンテスト」っていうコンテストがありまして。
寺井さんはじめ、審査員の方に審査をしていただいたんですが、特別賞をいただいて。それがきっかけですね。
――審査員を寺井さんがやられていたと思いますが、その時に佐伯さんに何か光るものを感じられたんですか?
佐伯さんは涙に人柄が出てて、そうですね、出てもらいたいと思ったんです。
――本日も佐伯さんのお話を聞いていて、すっごくやさしい方で、紳士的な方だなと思って。
そうなんですよ。
――(佐伯さんは)今30歳ですよね。いつから俳優さんを目指されてたんですか?
僕のきっかけは高校生のとき、映画にもなった『ウォーターボーイズ』を見て、憧れて、
高校生の頃はずっと文化祭の出し物みたいな形でウォーターボーイズ公演をやってたんですね。
そこから大学に入って、ウォーターボーイズいわゆるボーイズシンクロチームを作りました。
それがプロ活動になり、表現が多様化してきて。
そのチームが解散してしまうんですけれど、その後に俳優業に転身したって感じです。
それが26歳ですかね。今、4年目くらいになります。
――すごい! じゃあ、シンクロもできるんですか?
5歳の頃から水泳をやってて、そこからシンクロになって、同じプールの中の出し物なんですけど、
シンクロの方がエンタメ色が強く出ていてっていう。
なので、競技の水泳から転じてなんですけど、表現の方に徐々に興味が出てきてってところですね。
――大学院が京大(京都大学)の理系ですよね?
理系です。なので、大学に入って、元々はボーイズシンクロが、学生がやってる有志団体だったんですね。
そこから徐々にプロ化していくプロセスと平行して、学業のほうもずっと継続をしていたって感じです。
なので、そういう形の経歴になったんですけど、意を決して上京してきてっていう。
――地元が京都の方なんですか?
はい。地元でずっと活動してましたね。
――感涙療法士っていうのは、そもそもどういったものなのかお伺いしたいのですが、
療法士というと「施術」のイメージが出てしまうんですけど、
そうではなく本日行った涙活のようなプログラムができる方という感じになるんですか?
そうですね。「泣かせのプロ」って感じですかね。
――泣かせのプロ……泣かせ方っていうのは人それぞれ違うものなんですか? 何か理論がある上で涙活をされるんですか?
お医者様と組んでまして、東邦大学医学部名誉教授の有田秀穂先生って方がいるんですけど、
その方の医学的な根拠に基づいて、感涙療法士の認定講座を2ヶ月に1回受けるんですよ。
先生の指導のもと、泣き方だったり、涙の効用だったりをレクチャーしてもらう。
もちろん佐伯さんもマスターしています。泣きのつぼって人それぞれなんですね。
泣きのつぼに刺さるか刺さらないかだけで、泣かせられない人はいないんです。
――!?(驚)
僕も1万2千人くらい泣かせてるんですけど、やっぱり泣かせられない人はいない。
――言葉だけ聞くと、すごく怖い人みたいですね。
(笑)
僕は泣ける話を2万話くらい持っています。涙活参加者の方にも沢山お話を提供していただきました。
――泣かして、デトックスすることができる。
そうです、そうです。医学的に基づいてやっている。
そのお医者さんと組んでなかったら、めちゃくちゃあやしいですよね。うさんくさいというか。
――そうですね(笑)
その科学的根拠っていうのを有田先生の名前だけではなく、有田先生含め、色んな研究が過去にあるので。
そういうところをきっちり学んで、アプローチとして、絵本の読み聞かせだったり、歌ったり、色んなアプローチがあるんですけど、
そのベースとなる知識を学び、間違った方向でやってしまうと良くないので、座学を含め、勉強します。
認定証を皆さん持ってるんです。感涙療法士認定証。
全米感涙協会っていうのがありまして、そこの団体が認定してるんですよ。
――全米感涙協会ってどんなところなんですか?
全米感涙協会っていうのが「全米が泣いた」っていうキャッチフレーズからとった、日本の団体ではあるんですけど。
――(笑)
色んな人からつっこまれて、アメリカに支部を作らなければいけないと思って、
本当にアメリカのワシントンDCに支部を作ったんですよ。
――あっ! だからあんなに海外から取材が多いんですね!
(イケメソ宅泣便は「TIME誌」、「AP通信」などにも取材されています)
そうなんです。会長が私で、副会長がクリストファーというアメリカ人で。
彼が、ワシントンDCを中心に涙活を広めているんです。
――その協会はグランプリとかを主催して、世の中に涙活を広めたい団体ですよね?
そうですね、世界に涙活を広めるべく活動していて、
今年(2018年)の秋口くらいに、クリストファーが緊急来日する予定。
――緊急来日、今から決まってるけど緊急来日(笑)
緊急来日(笑)彼が来たらまた、アメリカの事情なんかも日本の人に聞いてもらって、
日本でもさらに(涙活を)浸透させていきたいなと。
――オフィスで涙活するメリットって何があるんですか?
みんなで泣くってこととか、上司の普段見られない顔を見るって面はあるんですけど、
他にはどのようなメリットがあるんですか?
そうですね。もともとの経緯として、個人宅に伺うってなると、色々問題がある。
安心・安全面でっていうのももちろんあるんですけども、プラスアルファとして、仕事の場でプライベートの話とか、
最近では主体的にそういうことを聞いちゃうと、セクハラとかパワハラとかそういう問題になってしまって。
とはいえ、その仕事上の付き合いだけだと関係が希薄なものになってしまうというときに、
コミュニケーションをどういう形で円滑にとっていくかっていうのが
時代的にもすごく大事になってると思うんですけど、
その中に涙活があります。
「泣き」って言うのが共感になってて、人によって泣きのつぼっていうのが違ってくる。
だからこそ、それぞれの人生経験とか価値観っていうお話をするきっかけになりやすい面があると思います。
なので、いきなり「昔ってどういうことしてたの?」とか職場で聞かれたら、
「この状況で何で聞いてくるんだろう?」とか思ってしまうけど、
同じ映像を見て、「あそこですごく感動してたよね」とかって言われると、
ほろっと、「ちょうど同じような経験があって」とか言いやすい。そしてお互いの理解につながっていくのかなって。
もちろんそれは「泣く」っていう本来の目的とは違う効果なんですけど、
オフィスでっていうのはそういう効果もあるのかなって感じです。
――コミュニケーションにおいての緩衝材っていうか、クッション的な役割にもなるよっていうことですね。
それはいいことですね。
他にもイケメンが来るってなると女性は身なりに気を使うから、そういった効果もあるんじゃない?
みたいな話も同期としてたんですけど……
それはあるかもしれない(笑)。
会場によって、参加者がほとんど女性の方で頬ポンメインになったりとか、色んな形態があるので、
プラスアルファとしてイケメンが見たいということだったり、色んなニーズはあるんですけど。
ベースとして涙活があるので、プラスアルファの効果が出てくるのかなって思います。
――私は、単純にイケメンの泣き顔が見たいって思うときもあって。
あ~、ありますね。
――マルイでやられてたイベント(過去開催『イケメンと美女の「泣き顔」写真展』)は、
そういった感じなのかなと思ったんですけど。
たしかにたしかに。
――どういった経緯で「イケメソ宅泣便」を頼まれる方が多いんですか?
今回、私たちは取材ってことで依頼させていただいたんですけど、依頼されるお客様はどういった立場の方が多いんですか?
企業の福利厚生として、事業単位で呼ばれることもありますし、
会社が誰かの送別会で最後に思い出作りに頬ポンプレゼントじゃないですけど、ちょっとやってみようかなとか。
広報の方から依頼がくることもあるし、ほんとに色んな方からですね。
――デトックスメインのときもあれば、イケメンメインのときもあるしって感じですね。
そうなんですよ。
――ちょっと一石二鳥な感じはしますね。
そうなんです。
――そういった方々はリピーターになってくださるんですか?
いますね。やっぱり料金が7,900円と安いので、毎月呼んでくださる企業様がいらっしゃったり。
色んなイケメンが一応10人ほどいますから、
今月はこの人、来月はこの人っていう月替わりでっていう企業さんもいらっしゃいますね。
――逆に「この人がいい」っていう企業さんもいるんですか?
中にはいらっしゃいますね。
他にも、外国人の方で、自ら「イケメソ男子になりたい」って方もいらっしゃるんですよ。
――外国人の方でですか! 主にどういった国の方ですか?
ドイツと、最近ベルギーからきましたね。写真が4枚くらい同じ人からきましたね。
――同じ方から! 嬉しいですね。
色んな角度から。
――色んな角度から! 泣き顔を!
はい、4枚来ましたね。なぜか彼女さんとの2ショット写真も入っていて。
(笑)
結構ありますね。日本の方でもありますよ。
――佐伯さんと同じ俳優志望でっていう方が多いんですか?
そうですね、でもイケメン少ないですね。
佐伯さんも勝ち抜かれてこのポジションについてますからね。
――選ばれしイケメンなんですね(笑)。
人柄が重要なんですよ。
――「イケメソ宅泣便」サービスを受けてみての感想ですが、
このサービスは人と人との関わりが重要になってきますよね。
本当に重要です。
――「イケメソ男子はだれがいいですか?」って寺井さんに聞かれたときに、
「オススメで」って言ってしまったんですけど、私に耐性がなさすぎて、
オラオラ系男子様がいらっしゃったらどうしようと……と不安でした(笑)。
(イケメソ宅泣便には様々なタイプのイケメソ男子がいます!
「歌うクールビューティー男子」や、「ハーフ芸人イケメソ」なんて方も!)
オラオラ系男子は、(新宿)2丁目の企業さんとかに人気ですね。
男らしさと涙のギャップで。
ギャップでね。彼は指名率高いんですよ。
――指名率とかってあるんですか?
そうですね、佐伯さんは高いです。
あと、歯医者イケメン。彼は休診日しか動けないんですね。
――”二足のわらじ”ですね(笑)。
――寺井さんは「ホラ活」(ホラー活動)の発案者でもあり、さまざまな活動をされてますが、
「涙活」もまた、違う方面と結びつけるようになっていくんですか?
そうですね。「イケメソ宅泣便」がおかげさまでご好評いただいているので、
今度は、企業様から「美女を派遣して欲しい」という依頼が結構あるんですね。
――イケメソじゃなくて、なんでしょう……
美女メソですかね、泣き美女? かな、まだわかんないですけど。
いいかなと思うんです。ただちょっと女性を派遣するとなると、
本当にいかがわしいサービスになりかねないので、そのへんは慎重にならなくてはいけない。
――確かに。「イケメソ宅泣便」では、マダムが並んでて頬ポンするみたいなこともあるそうですが、
言葉だけ聞くと、あらっ?ってなりますよね。
そうなんですよ。
だからこそ、セキュリティとして、「オフィスで集団で」っていうのもあるというか。
やっぱり双方に安心できる環境でするって言うのが大前提ですね。
今のところ、「美女メソ」サービスは考えています。提案してますよ。
――私は、美女より子どもを派遣して欲しいです。
子どもたちに癒されるっていう。わかりますよ。何歳くらいですか? 幼稚園とか、赤ちゃんとか?
――赤ちゃんだとさすがに「泣くのが仕事だし」くらいの認識になっちゃうんですけど、
子どもは大人が泣けないような場面で泣いてくれるのかなと思うので、邪推ですけど。
あー、純粋なね。
――それを見て、自分が泣けなくても、自分が子どもだった頃の純粋な気持ちを思い出すのではないかと。
そっかそっか。僕はおばちゃんに来て欲しいですね。悩み事とか聞いて欲しいな。
――結構、占いによく行く人とかもそういった面がありますよね。聞いて欲しい欲というか。
離婚式をやっていると、どうしても人の話ばっかり聞いているので。
――離婚式って言うのは、はじめから寺井さんが打ち合わせをされるんですか?
最近は他の人にお任せしてるんですけど。
――離婚式を上げられる方は、何かのきっかけが欲しいって方たちですか?
そうですね。助けが欲しい方たち。
――きっかけとして、すごくありがたいサービスですね。
そうですね。
――あと、周りの人たちにとっても、けじめの形としてわかりやすいですよね。
「2人はもう大丈夫なんだ」みたいな。
そうですね。ちょっとほっとしますね。
――佐伯さんがイケメソ男子をされていて、一番感動されたことはなんですか?
「泣かせる泣かせる」って積極的に自分のうまい小話で泣かせてやろうとか、
もちろん要素として、そういうことを提供される方もいらっしゃるんですけど、
どちらかといえば僕は”受け皿”っていう要素が強いんですね。
だからこそ、第一印象で安心感を持ってもらうというか、それは清潔感とか身なりもそうなんですけど、
少なからず、最初のうんちくだったりとか、色んなことをお話されていく中で、そういう安心感を築けるかどうかってことです。
僕の経験上、自分の読み聞かせで安心感を持ってもらって、ご自身との経験で重なったタイミングで泣かれて、
自ら吐露されるようなことをしっかり受け皿になって聞いてあげるというか、
聞かせて頂くっていうことだったりするので、受け皿ってことは意識しています。
その中でたまたま、経験と何かすごく強烈に結びついた方が、号泣されるような場合が時々あるんですよ。
その時に、それだけの気持ちを抱えていらっしゃって、おそらく吐き出せてなかったわけじゃないですか。
そういう時にすごく感謝されることもあって、自分の手ごたえ以上のことがあるんですよ。
なので、その時にすごく、よかったなぁと。
イケメソ宅泣便ってかなりいいサービスですよね。自分で言うのもあれですけど。
――本当にそう思います。溜めちゃうときは本当に溜めちゃうから、こういう機会があるとすごいいいですよね。
苦手な上司とか苦手な同期とか、そういう人たちと一緒に受けたいサービスだなと思います。
たしかに、たしかに。
――こっちが一方的に話して、相手が引いてたらどうしようとか思ってしまうところもあるんですけど、
こういった吐き出せるところがあって、後日談として、「実は……」っていうのを言える機会もくると思うんですよ。
だからすごくいいサービスだなと私は思っています。
ありがとうございます。
――こういう場があると仕事でヘマして泣いてる時とかにまた、
そういう場面もまた違った目線で見れるようになるんじゃないかなと思っていて。
はい。
――たとえば何も事前の情報がない状態で、新人が泣いてたら「甘えやがって」って
思っちゃうときもあると思うんですけど、こういう場があって、
もし泣いてたら「こいつ泣きやすいもんな」と思ったりだとか、そういうのがあると思うので。
確かに、本当にそうですね。入社式とかでみんな泣いた方がいいんですよ。
――私、前職を辞めた経験があるんですけど、辞めるときは泣きましたね。やっぱり色んなことがあったので。
あ~、辛いこととか思い出して。
そういうリアルの中での感動っていうのが強かったり、だからこそ、(涙活が)皆さんの人生経験とか、
なんで共感したのって言うのを語り合う場になればいいなと思ってます。
これがきっかけになって皆さんの話しの中でそんな辛い事があったんだねとか、
がんばったねってところで泣ければ、もしかしたらそれが一番いい形かもしれないですね。
「イケメソ宅泣便」は時間の制約のある中で、上映、絵本、トーク、終わりってなりがちではあるんですけど、
僕としてはもっと挑戦してみたかったりがありますね。もっとコミュニケーションとったりとか。
――私もサービスを受ける前は、もっとエンターテインメントっていう感じなのかなと思ってました。
でも、実際受けてみると、参加者とのやり取りを大事にされているんだなと感じて、
それが佐伯さんの持ち味なのかも知れないんですけど、「イケメソ宅泣便」の印象が変わりました。
嬉しいです。僕も最初は企業様から本当にニーズがあるのかなと思ってました。
実際、始めてみるとリピーター企業様も増えてきて「これっていいサービスなんじゃないか」って思うようになってきたので、涙活の中でも一押しのコンテンツです。
――自分で取材を申し込んでおいて失礼な話なんですが、はじめはただ「イケメンが泣くんでしょ?
で、泣いたら頬ポンしてくれるんでしょ?」って思ってしまいました……。
ですが、サービスを受けて、「イケメソ宅泣便」は奥が深いなと感じました。
ありがとうございます。ご理解いただけてうれしいです。
ただ、ライトだからこその見られ方というか、
涙についての情動とかをすごく探求してる方しか参加しちゃいけないってなると、
めちゃくちゃハードルが高くなっちゃうじゃないですか。
だからこその「イケメン呼ぼうよ」とかのきっかけがあって、出口として、
「なんか違う良さもあったな」で出て行かれる方がいいと思う。
――これから涙活、そして、「イケメソ宅泣便」サービスを受ける方に、何かアドバイスはありますか?
会社でも皆さん泣きましょうって感じですかね。職場でも泣けるような社会を作りたいなと思っているので。
実体験に基づいて泣きつぼって出来てくるので、人生経験が増えれば増えるほど、泣きつぼが増えていきます。
80歳くらいになったらすごいことになってますよ。
涙活の参加者でいるんですよ。80歳のリピーターの方が。
――いらっしゃるんですか。
そうなんです。その人はもう、部屋に入っただけで泣いちゃうんです。
――何に対して泣かれてるんですか?
フライングです。
ありますよね~、好きな音楽とかで元々はサビのところで泣いてたのに、イントロの時点で泣いちゃうみたいな。
あ~~~。
それはもう、どんどん経験を重ねる上で、想像が先にいってる状態というか。
――条件反射的な感じ。
条件反射もそうですね。80歳の方いわく、ご自身で言うには涙腺の尿漏れだって言ってました。
(笑)
うまいことを。
すごく理論的な話をすれば、そういう人生経験だったり、共感力、想像力、
泣きのつぼっていう「出る部分」が、あるかってことと、「止める部分」がないかっていう二つだと思うんですよ。
なので、どっちも鍛えるっていうのが最善の方法だと思います。
僕も結婚してない、子供もいないっていう、そもそもの経験がないから、それを見せられても泣けないっていう。
まあ、僕は泣いちゃうんですけど(笑)。
まあそういう、そもそも出てくるものがないっていう場合と、それがあるんだけども、
会社の人が見ている前で泣けない、泣き顔を見せたこともないのに、恥ずかしいとか。
僕、もともと外で泣けない方だったんですけど、単純にもう環境です。
室内だと泣けるのに、外歩いてて、外で泣けないなと思って。でも泣けるようになったんですね。
だから、まず自分がどういうところで抑制されているのかって言うのを知ることも大事かなと。
人によっては、集団がプラスになることもあるでしょうし、室内っていうのがよかったり、
たまにアロマたいたりとか、ハンカチにも香りつけてみたり、たまにやるんですけど。
色んなことを僕らも提供しますし、みなさんにもトライしてもらうといいのかなと。
泣けば泣くほど泣けるようになると思います。僕はもう1日3回くらい泣くんですよ。トレーニングとして。
「片側で泣いてください」とか役者だとあって、右側からカメラが寄って「右側だけ出してください」とか。
えー、そんなことが出来るんですか。
僕は現状、まだそこまではできないので、大量に両側から出すっていうのはできるんですけど、
色々調べると、「右側の涙がうれし涙」、「左側はかなし涙」とかあって、色んな説があるんですけど。
どうもスピリチュアルっぽいし、実際どうなんだろうって検証もしたくて、最近ちょっと自分でやってます。
もともと、理系畑なんでそういう分析も好きというか。でも、まだわからないです。そういうこともやってみたりしてます。
ちょっと最後に余談なんですけど、泣けるAVを作ろうと思っているんですよ。
――あーいいですね。でも、男性の方って、はじめの演技の部分めっちゃ飛ばすっていうじゃないですか。
そうですね。
はい。
女性向けのAVが流行っていて、それを頂いて見たんですけど、9割方早送りしました。
男性から見たらですけど。そこ(ドラマ部分)が長いんですよ、でもそこの部分で泣かせたいんですよ、ドラマを作って。
今、やり取りしています。
――すごいですね、涙活って本当に。
奥が深いですね。
私自身は、はじめはイケメソ男子が見たい、ドライアイを改善したい、ただそれだけで、「イケメソ宅泣便」を依頼しました。
ですが、「イケメソ宅泣便」にかけるイケメソ男子の思いや奥が深い涙活を体験し、思わず感動してしまいました。
ただこちらが一方的にイケメソ男子を見るのではなく、安心させてくれるコミュニケーションであったり、
動画を見て能動的に、自分の経験と照らし合わせながら泣くという体験は、単純なようで奥深かったです。
泣くということは、自分を知ることにもつながり、他人とのコミュニケーションにも繋がります。
佐伯さんの言う通り、最初の入り口はどんなきっかけでも、
「イケメソ宅泣便」を体験し終えた出口で、皆さんが少しでも「良かったな」と思えるようになればといいな思います。
ぜひ、皆さんもオフィスで涙活してみませんか?
(文/坂本)
※記事内容はすべて公開日時点の情報となります。
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