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こんにちは! ジャンベを小脇に抱え暇さえあれば沖縄離島を旅する情熱のパーカッショニスト、杉並区在住のコムロです。
いきなりですが、
「あなたのパンツ、脱がせます」
思わず、えっ!? と2度読みしてしまったのではないでしょうか?
この強烈なコンセプトをかかげて現れた石垣島在住の吉田夫妻。
そのインパクトのある言葉とは裏腹に、お二人の作る製品はヘンプやオーガニックコットンなど天然素材を使い草木で染め上げた、身体の事を考えた自然派のとても優しいふんどし。
今回はお二人の活動と、その製品「吉田のふんどし」をご紹介します。
この記事を読み終えた頃にはあなたもパンツを脱いでしまうかも?
みなさんは、離島を訪れたことはありますか?
とにかくものすごく海が綺麗なんです。
青にも多彩な色があると教えてくれたあの海達よ……。
想像しただけで、コムロはもう心が震え、ときめきが止まらなくなります。
そんな綺麗な海が、あまたひしめく離島の中、今回コムロは石垣島の景勝地といわれる川平湾にやってきました!
川平湾より徒歩3分のところに吉田夫妻の店舗兼住居があります。
まずは健吾さん、砂也賀(さやか)さん、お二人の出身と仕事の経歴をご紹介します。
横浜出身の健吾さん。
10年以上飲食業界にて店長やマネージャーを務めた他、都内や京都でシェアハウスの立ち上げや運営を5年、また光回線の訪問営業、広島でのゲストハウス立ち上げなど、多岐に渡ってお仕事をされています。
ふんどし製作は2014年7月から始め、今年で7年目。
一方、さやかさんは高知県出身。
すし屋で板前をしたり、整体、ボディケア、アパレル店長等々、さやかさんも多くの事業を経験されています。
接点の無い二人が、いったいどのように出会ったのでしょうか。
「出会いのきっかけはスマホアプリです(笑)」と健吾さん。
なんと! 今時の出会いですね~。
東京と高知でマッチングで知り合い意気投合。1ヵ月後に中間の京都で初めて会い、その一年後にはプロポーズ。そして居住地を京都に決めたことも、その後の事業に大きく関わってきます。
「自分たちがやっていたものすべてを手放し、日本の文化を吸収できる場所が良いと京都を選びました。先祖のお墓詣りがきっかけで、家紋や着物などの日本文化に興味をもち、着物を日常着としています。
そうすると普通の下着にも違和感を持つようになり、ふんどしを着用するようになりました。最初の一枚はたまたま京都のイベントで売られていた茜染め。穿いてみたら気持ちよかったんです。」
もともとはご自身の日常穿きとして、ふんどしを手にとられたのですね。
おそらく最初から良い物を手にされたのでしょう。
良い物を知るということは、良い物を作ることにおいて、とても重要な役割を占めます。
「さやかは子宮内膜症を患っていて生理痛も酷く、食べ物はオーガニックと拘っていたけれど体の改善はみられませんでした。
そんな時、ふんどしにしたら基礎体温が1~2度上がり、3ヵ月で生理痛が緩和したんです。
それ以来、日中もずっとふんどしです!」
人の身体は3ヵ月で入れ替わるということを聞いたことがあります。
厳密には細胞の入れ替わり、新陳代謝です。
「新陳代謝? 知ってるよ~お肌の角質だよね」というそこのあなた! もっと奥が深いものなんです。
肌の細胞だけでなく、骨や胃腸、心臓肝臓等の臓器の細胞も入れ替わります。
新陳代謝を正常に促すのに必要なのが、正常な血液の流れ。
ふんどしの良い点はゴムによるしめつけが無い=ウエストや足の付け根の血流やリンパの流れが良くなるということです。 結果、新陳代謝が上がるので、手足の冷え、かゆみやむくみ、デリケートゾーンの色素沈着等の悩み改善に繋がります。
さやかさんの場合、基礎体温の上昇と生理痛の軽減でした。
基礎体温が上がると免疫力も上がります。
また女性だけでなく、男性機能が上がったという声もあるそうです。
他にも「子供ができた!」「生理が2年来なくて悩んでいたのに、ふんどしを身につけた初日に生理が来た!」というお声をいただくことも。 個人差はありますが、ふんどしによる体調変化や改善の報告は、非常にたくさん聞くことが出来ます。
吉田夫妻は、京都で1年生活した後、広島に住居を移します。
少しずつご自身でもふんどしを作るようになり、フェイスブックを通じて制作を頼まれ、口コミで評判が広がっていきます。
ところが、同時展開していたゲストハウスとの両立で無理をし、健吾さんは心労が重なり、さやかさんも身体に負荷がかかり、改めて一度立ち止まって今後について考えたそうです。
「今一番大事にしたいのはなんだろう。自分達の健康、子供も欲しいし、子育てできる環境を整えたいと考えた時に、さやかが『沖縄がいい』と言ったんです。二人とも沖縄に行ったことなかったけれど、女性のひらめきは理屈ではない、根拠も何もないけれど、まずは沖縄本島に1週間ほど行ってみました。」
その滞在中、沖縄在住の友人複数各所から「なんか石垣島が合うっぽい」と言われます。
石垣島ってどこ? というお二人でしたが、行ってみたらとても心地よく、自分達の住むイメージが湧いたそうです。
3LDKの一部屋に住み、もう一部屋が民泊、道路沿いの部屋でセレクトショップを経営。
川平湾が近く、観光地に近いということで民泊も繁盛しています。
「深く考えず動いて、物件決めてからいろいろ考えましたが、結果的にそれが良かった。石垣島にきて2年4ヶ月、結婚して今年で丸5年。 僕らを表現する上で軸となっているのが『吉田のふんどし』です。」
「私たちの名前を覚えて貰えなくても『ふんどし屋さん』とは覚えて貰えます(笑)」
何事も続けていくことは難しいですが、収入源が複数あることで心にも余裕ができ、その結果、ふんどしとじっくり向き合える環境の中で、質の良いものが産み出されているのですね。
それでは、お二人の作るふんどしをご紹介していきます!
まず、使っている染料のご紹介をします。
黄金花の根を煮出します。
茜という植物の根を木槌で砕き、大きな鍋で数時間かけて煮出して使います。
馴染みの深い藍染です。
庭では、藍絞り染めのワークショップも行っています。
太陽の恵みで、あっという間に乾きます。
黄金花の根を煮出して染色後、藍染で染め上げることで緑に染まります。
草木染めで緑に染めるのは難しいんです。
ヌルデという木に出来たこぶを使用します。昔はお歯黒にも使われていた染料です。
原産国メキシコ
マヤ族が伝統的に染料としても使用してきた木で、芯材の部分を砕いて使用します。
月桃の花を使った染色
余談ですが、月桃の種子は乾燥させるとお茶や薬にもなり、葉は独特の香りがあるので、アロマオイルとしても使われます。
活用法として、料理の下に葉を1枚敷くだけでも、とっても美味しそうにみえますよ。
お餅やお茶が馴染み深いよもぎですが、離島ではヤギ汁の臭み消しにも使われます。
染色では、一体何色に染まるのでしょうか。
そして、生地や満月染め等についてお伺いしました。
__使っている生地について教えてください。
「ヘンプ100%、ヘンプ×オーガニックコットン、ヘンプ×シルク。主にこの3種類の生地を使っています。
縫製糸もオーガニックコットン。
同じ染料でも生地の違いやその日の気温や湿気で染め上がりの色にも変化が出ます。」
__染めの手順を教えてください。
「染料を煮出すので最低2~3時間、そこに縫い上げたふんどしを投入し、じっくりと煮染めます。
その後、重ねて媒染。丸一日はかかります。
終わったら洗って、干してアイロン袋詰め、トータルで2~3日かかります。」
__「満月染め」とは。何故満月に染めるのですか?
「やっていくうちに染まりやすい日と染まりにくい日がある事に気が付きました。満月の時に濃く、そして綺麗に染まるんです。
新月は染まりが弱いので、その前後は避けています。
スタンダード商品は日常的に染めていますが、満月の日に染めるふんどしは、特に時間と想いを注いでいます。
数日前から大きな鍋に染料を入れ月光浴をさせ、水に月のパワーと染料の力を浸透させています。
満月の前後3日ほど時間をかけているので、製作できる枚数には限りがありますが、一番自信を持ってお届けできるスペシャルな商品です。
去年頃から特に男性に人気があり、満月染めはすぐに完売してしまうことも増えてきました。」
__大変なことや面白いエピソードがあれば教えてください。
「大変なことは時間がかかることですね。じっくり時間をかけて染めています。
近くで別の作業しながら、ムラが出ないように定期的にかき混ぜています。赤ちゃんの面倒を見る感覚かもしれません。 強火で短時間で仕上げる事も出来るのでしょうが、それはしたくない。 素材の風合いや、その後の色落ちなんかにも影響が出てきます。
物作りをする人がいるから人の生活が成り立つと考えています。人が想いを込めて作った物で生活を彩りたい。 それが私の感じる『豊かさ』です。
効率重視の生産性よりも、時間をかけてそこから生まれる価値を忘れないためにやっています。 夏は煮詰める熱気で熱いですが、それでもやっていて楽しい。
面白いのことは、石垣に来てから、染め上がりの質が変わったということ。
綺麗に染まるようになりました。京都や広島とは違う、湿気や水の質、気温の違いもあるんでしょうか。
自然なものを使っているから、そういう影響を受けてるのかも? 石垣島で染めているというのも一つの付加価値です。」
なるほど、そのような時間と愛情を注いで出来あがったのが「吉田のふんどし」なのですね。
「吉田のふんどし」は天然の素材と染料を使っているので、デリケートな部分からの経皮毒の吸収も抑えられます。
また、それぞれの色の持つパワーや効果も楽しめます。
女性用には「ふんてぃ」というデザインもあり、ぱっと見は普通の下着のようです。
前垂れのある、ふんどしより導入しやすいのではないでしょうか。
客層は女性が多く、紐で調整出来るので短期間でサイズ変化のある妊婦さんにも好評です。
リピーターも多く、ここ1年は男性からの注文も増えています。
購入された商品に同封される筆文字は健吾さんによるもの。
月桃でつくられた月桃紙に一枚一枚手書きで書かれています。梱包箱に直接書く事もあります。
購入者のご希望で、短冊には「コムロのふんどし」と書いてくれるそうです。
「短冊が捨てられない」というお客様の声も多くあります。
最近は書家として、個人オーダーの依頼が入ることもあるそうです。
満月染の場合は、その星座の持つ言葉が記されます。
__最後に「吉田のふんどし」の良さ、ふんどしへの思いなどを教えてください。
「いろんなブランドが世の中に溢れているけど、作り手の顔が見えることが重要と考えています。
自信を持って、『私達が作りました』と言えるし、たくさんのエネルギーが入った物をお客様にお届けしたい。
素材も厳選し、仕上げるまでに時間がかかるので、決して安いとは言えませんが、大量生産は他に任せて、僕らの熱気と草木や石垣島のパワーが込められたふんどしをお届けしたいです」
「吉田のふんどし」はいかがでしたか?
パンツを脱ぎたくて、うずうずしてきていませんか?
寝る時だけ使ってみるという方も多いそうです。まずは、お試しでいかがでしょうか。
そして今回、この記事を読んで、ふんどし購入された方には、健吾さんよりささやかな贈り物があります。
先着10名様に手の平サイズの用紙にお好きな言葉を筆文字で書いてくれるそうです。
そのまま飾るも良し、穴あけてリボンを通して栞にしても良し、ラミネート加工してストラップやコースター、また持ち手を付けたらミニうちわにも出来ちゃうかも?
購入の際は「GLUE(グルー)見ました!」と一言添えてくださいね。
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
どうぞ皆様、血流促して日々生まれ変わっていきましょう♪
タンタ タッタ カッ♪ ←ジャンベ
(文/コムロ、写真/吉田健吾さん提供)
※記事内容はすべて公開日時点の情報となります。
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