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こんにちは! 日本に流通している全スポーツブランドのスニーカーをすべて買い揃えた、元スニーカーショップのバイヤー、141kgと申します。
「New Balanceは持っていて当たり前」という一時期のスニーカーブームが去り、色々なスニーカーを持っていることが当たり前の時代になりましたね。
いつだって足元はスニーカーというあなた!
「スニーカーだったら何にでも合う」なんて思っていませんか?
一口にスニーカーと言っても、形やボリュームによってアンバランスになってしまう恐れがある、実はリスキーな履き物なんです!
スニーカー選びでもっとも重要なのは「ボトムス」選びです。
そこで、そんなあなたに「ボトムス別 残念に思われないためのスニーカー合わせ術」をご紹介します。
【目次】
実は英語の“Sneak”(忍び寄る)が語源で、「後ろから音をたてず静かに忍び寄ることができる」ということから名付けられたそうです。
まさに忍者。日本人には馴染み深い言葉だったりするわけです。
ノンウォッシュからダメージ加工まで、いろいろなスタイルのコーディネートで登場しますし、使い勝手がいいので重宝しますが、間違いなくやってはいけないことがあります。それが……
アウトドアブーツ型スニーカーを合わせる!
比較的何にでも合うのがデニムのいい所ですが、これを合わせるとインディゴ色とあいまって非常にぼやけた感じになってしまいますので注意してください。
【悪いコーディネート例】
ここは王道のスニーカー!「CONVERSE」の『ALL STAR』
これは本当にどの服装にも合いますから、持っておいて損はないです。
ちなみに『ALL STAR』の名前の由来ですが、人の名前だったってご存知でした?
アメリカでは『Chuck Taylor All-Stars』と名前がついておりますが、Chuck Taylor氏が1917年のオールスター戦に出場した際にこのシューズを履いていたことから、この名前がつけられました。
その後、彼は商品開発にかかわり、彼のサインとともに星のマークが入るようになりました。
合わせる色は時期によって変わりますが、暑い時期や快晴の日ならWHITEがオススメです。
これはリピートしますね! みなさん学生時代に履いた事があるのではないでしょうか?!
僕も色違い、ハイカット、ビンテージ合わせて10足以上は所有しています。
ちなみに現在発売中の100周年モデルの『ALL STAR 100』シリーズ
クッション性の高い「REACTインソール」を使用していて、長時間歩いても疲れにくい仕様になっているので、一日デートや旅行などの時もオススメです。
清潔感があってオシャレにまとまる白パンツ。
手軽にオシャレ感をアップできるので、一本は持っている人も多いのではないでしょうか?
しかしこのパンツ、オシャレ感が強いがゆえに、コーディネートに気を使わなくてはなりません。
スニーカー選びもそのひとつ。まずは悪い例です。
【悪いコーディネート例】
レザーを使ったクラシックランニングシューズ、これはいけません。
シンセティックレザー(合皮)を使った光沢感のあるスニーカーを合わせてしまうと、下半身を見るたびに目がチカチカしてしまいます。
ここは「adidas」『Stan Smith』のWHITEでどうでしょう?
下半身が白で統一され、オシャレ感がアップ! トップスも白で全身統一しちゃうのもいいですね。
ちなみにStan Smithとは実在する人物の名前で、現在もご健在です。
最初は『ハイレット』という名前で、テニスシューズとして開発されました。
そして、その『ハイレット』を履いて数々の栄光に輝いたStan Smith氏を称えて、商品名が彼の名前に変えられたのです。
『Stan Smith』は、「世界で一番売れたスニーカー」としてギネスブックにも載っています。
このスニーカーは僕も色を変え素材を変え、7足所有しております。最初にハマったスニーカーですね。
ちなみに現在のテニスシューズはこちら。
時代が進んで技術がどんどん進化していき、よりテニスに特化した形に変わっています。
選手のスキルだけじゃなく、道具も進化しています。
ちなみに、なんで「チノパン」って言うの?
そう! デニムと同じく、素材の名前です。
「チノ・クロス」と呼ばれる綿やポリエステルの生地からできたパンツのことを言います。
19世紀中期までは英国軍の制服に使われていた経緯があり、素材が丈夫なことから作業着に使われることが多いです。
でも、このチノパン、
ハイテクスニーカーを合わせてしまうのはよくないですね。
流行ってるからといって、すべてがオシャレってわけじゃないので注意が必要です。
【悪いコーディネート例】
アメカジファッションの人たちは「RED WING」のブーツを合わせるのが定番なのですが、あえてスニーカーでいくとすれば……。暑い時期には「VANS(ヴァンズ)」『AUTHENTIC(オーセンティック)』のNAVY!
これならアメカジファッションでも、そうでなくてもまったく問題ありません!
ちなみに……
「VANS」は1970年~1980年代にかけて、アメリカ西海岸で「どんな服装にも合うグリップ力の強いスニーカーブランド」として、スケーターたちから絶大な支持を得ました。
また、1980年代まで受注生産で作っていた珍しいスニーカーブランドでもあります。
そんな「VANS」で最初に作られたのが、『AUTHENTIC(オーセンティック)』
開店初日には、この『AUTHENTIC』を求めて12人の人が並び、夕方には完成させてお客さんに渡したそうです。
すごい生産力……。
「VANS」を履いていた経験のある方で、長時間歩くと疲れるんだよなーって思っている方! 必見です。
その名も『AUTHENTIC PRO(オーセンティック プロ)』
こちらはポリウレタン素材を使った「ULTRACUSH HD」をインソールに使用することによって、着地の衝撃を和らげてくれるので長時間歩いても疲れにくいです。
起源は、貨物船(英:cargo ship)の作業員の中で使われた作業用ズボンです。
丈夫で左右のひざ上にマチ付きのポケットがついているのが特徴。
アメリカ空軍が使用した経緯もあるのでカーキ色がメインですが、迷彩柄(いわゆる軍パン)なども出ています。
ポケットが多いので、カバンを持ちたくない男性の方々なら、一本はお持ちなのでは?!
でもこのパンツに合わせてはいけないのが……。
言わずと知れたバスケットシューズの王道!
世界初「NIKE AIR」を搭載したバスケットシューズとしても有名です。 大人のオトコならば、このコーディネートはいけません。
太めのパンツにゴツいスニーカーを合わせてしまうと、ものすごく子供っぽく見えてしまうので、30歳を超えたらあまりオススメはできません。
【悪いコーディネート例】
革靴やブーツなどと合わせて使う人が結構多いと思います。無骨なオトコの感じがでますからね。
しかし、ここはあえてスニーカーにしてみましょう。「adidas」『Super Star』の定番色、WHITE × BLACK!
元々バスケットシューズとして1969年に登場した『Super Star』
つま先をゴムで保護し、ノンマーキングソールを使用したこのシューズは、瞬く間にNBAの選手たちを虜にして、約75%の選手が着用するほど人気のシューズとなりました。
そして、その人気はスポーツ界だけでなく音楽業界にも!
当時人気HIP-HOPグループだった「Run-D.M.C」がシューレースをはずした状態で履き、グループの象徴的アウトフィットとして、そのスタイルを確立しました。
ある彼らのライブでは、「3ストライプを掲げろ!」と声を上げた瞬間、会場にいた約4万人の観客が一斉に「adidas」のアイテムを掲げたのです!
その光景を見た当時のadidasの社員は驚き、それがきっかけで「Run-D.M.C」はHIP-HOPアーティストとして初めて、大企業と契約を結ぶことになったというのは、あまりにも有名な話です。
皮膚や皮といった意味の「スキニー」という言葉。
最近では有名ファストファッションブランドでも登場したことから、スキニーパンツは手の出しやすいアイテムとなりました。しかし、実は1990年代にコレクションブランドが発表するまでは、まったく世に出ていなかった比較的新しい形です。
パッと見れば、なんとなくオシャレに見えるボトムスですが、やってはいけないのが……。
腰パンしてパンツの裾をスニーカーにinしてしまったり、裾が長いからといって無理やりシューズの上にかぶせたりしてはいけません。
そういうスタイルが流行った時期もありましたが……。
大人のオトコですから、卒業しましょう。
ここは“ハイテクスニーカー”です。
ハイテクスニーカーって言っても様々ですが、ここは流行の最先端! ダッドシューズということで、「BALENCIAGA」の『Triple S』です。
値段が高いっ!
もはやハイテクなのかわからなくなってきましたが、様々なブランドが技術を結集して作る最新のスニーカーが、“ハイテクスニーカー”となるわけです。
スニーカーにそんなお金かけられません!! という方には、こちらはどうですか?
「NIKE」『AIR VaporMax』。これは「NIKE」の最新技術の結晶です。
あるいはこちら。『AIR MAX 1』が発売してから、ちょうど30年がたった2017年3月26日に登場したこのモデル。
ハイテクスニーカー、驚くべきはその履き心地です。
近年、スニーカーはクラシックモデルのブームからアッパー(皮の部分)が進化していき、最近ではソールの進化が注目されてきました。
そして、いち早くソールの改良に乗り出していた「NIKE」
『AIR VaporMax』は、その最大にして最高の進化が体感できるわけです。
いかがでしたか? スニーカーショップの店長として培った視点から、僕なりに残念に思われないようなコーディネートを書いてみました。
そしてこの記事を書いてみて、改めて自分も気を付けようと思いました。
「コーディネートなんてどうでもいいよ!」って思っていた人もこれを見て、家を出る前に2分だけでもコーディネートを考えてみてください。
毎日がちょっと違う気分になったりするかもしれません。
(文/141kg、イラスト/kaori komine)
※記事内容はすべて公開日時点の情報となります。
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