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こんにちは。やっと梅雨明けし気にせず洗濯物が干せるようになって嬉しいです、ライターの中村六です。
普段、皆さんは博物館などに足を運んだりしていますか?
私は過去、知人に誘われて流行りの『日本刀』を見に行ったのですが、最初はまったく見方が分からず、
「凄く切れそうだ。」と、頭の悪いコメントをしながら回ったことがありました……。
表現の幅が広く、ぱっと見ただけで多くの情報が得やすい絵画などと比べると、『日本刀』の鑑賞は少し難しいですよね。
同じように感じている人はきっと少なくないと思います。
そこで今回は、『日本刀』はどう見ればいいのかを取材してきました!
取材時『日本刀の見方 パートⅠ姿』
(開催期間:2019/4/13~6/30)
という展示を行っていたこちらの博物館。
『日本美術刀剣保存協会』の付属施設として、
数百という刀剣を所蔵している、都内で刀剣鑑賞が出来る有名な場所の1つです。
開放的ですが、落ち着いた雰囲気の展示室。
当時の明かりであるロウソクに近い明かりで、様々な刀剣が展示されています。
生産された時代によって大きく変わってくる、鑑賞しやすいポイントです。
形によって「優美」であったり「頑健」であったりと受けるイメージが変わってくる、楽しみやすい部分です。
細く、茎近くで反り、先細りで鋒が小さめです。
元と切っ先で刃の幅があまり変わらず、鋒も前時代より大きくなります。
鎌倉中期よりもやや細くなって前時代に似た形の物が出てきますが、反りは茎よりも先に近いものとなります。
幅は広く、長さのある大柄な姿のもの(大太刀)が作られるようになります。
そうしたものを軽量化する為に樋(彫り)が入れられたり、後に短く磨上げられたりもしました。
鎌倉時代に似た姿のものが出てきますが、それよりも切っ先近くで反るのが特徴です。
徒歩戦に向いた、軽量の刀(打刀)が大量に生産されます。
また刃を上にして腰帯に指して帯刀するようになります。
大太刀を磨上げた、反りが浅めで大鋒の形のものなども多いです。
南北朝時代のものを軽量化したような形の物が多く出てきます。
その為に鋒は大きく、幅も広く、刃には厚みが出てきます。
前期にはあまり反りのない、やや先細り気味の太刀が出てきます。
中期には平和な世の中を反映するよう、実用性よりも見た目に重きが置かれた華やかなものが流行します。
幅が広く、反りが浅く真っ直ぐ目なものが多く出てきます。
また復古主義により、過去有名な流派を模したものも流行します。
いわゆる『現代刀』と呼ばれるものが分類される時代です。様々な時代のものに寄せた作が作られています。
刃の肌。黒、白、青、冴えている、明るいなどと色味を表現をされることがあります。
光の当たり具合によって、模様が見えたり見えなかったりもします。
これは鉄の折り重なり具合により出来上がる、木目に例えられることが多い模様です。
出やすいのは板目、珍しいのは杢目です。
刀工の個性が大きく出る部分です。特に遭遇しがちな刃文を3点ほど紹介します。
・姿⇒刃文⇒地鉄という、少しずつ刀剣に近付いていく見方がおすすめとのことです!
・「最初は素直に「分からない」ものは分からないとして、無理しなくていいと思いますよ」とのこと。
いくつか見ていく内に、「こういうのが好きかもしれない」と自分の好みを見つけることができると思います。
姿でも、流派でも、そこを取っ掛かりにして他の物と比べてみると楽しいと思いますよ!
・まずは国宝や重要文化財などといった一定の評価を得ている物を見て、「良いもの」の基準を自分の中で作るのも大事です。
なんと『国宝』という指定を受けている工芸品の中で一番多い分野は『刀』だそうですので、チャンスは多いと思われますよ!
・「実際に帯刀したらどんな感じなんだろう」と考えながら見るのも面白い見方の1つです。
・展示の照明は刃文がよく見えるようにセッティングされているとのことですが、鑑賞者の身長次第でもあります。
周りの迷惑にならない程度に、好きな角度で見て下さい。厚みを見る為に、斜め下から頑張って見るお客さんもいるとか。
・単眼鏡という、より細かく見る為のレンズアイテムもあります。
なんと刀剣博物館では無料で貸し出しを行っています!
・とにかく身構えずに「まずは見てみる」のがいいですよ、とのことです。
基本的には“斬る”為に作られた武器ではありますが、だからこその機能美があるものだとも思いました。
金属で製品を作ることを鍛冶、その中でも刀を作ることを鍛刀と言います。
鍛え上げられた物という点が、ただの物ではなく宝物として扱われたり、ファッションの一部となったり……。
日本人に強く訴えかける精神性を持つ事になった1つの理由なのではないでしょうか。
今や日本刀は一大ブームとなっていますし、全国で様々な企画展も催されています。気になるものがあったらとりあえず足を運んでみることをおすすめします!
その時に、今回紹介したポイントを思い出して楽しく鑑賞をし、“満足”いく刀剣との出会いを体験してもらえることを願っています。
実物を見てこその楽しみが日本刀には強くありますので、是非足を運んでみて下さい!
(文・写真・イラスト/中村六)
※記事内容はすべて公開日時点の情報となります。
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