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(2018年3月15日 更新)
こんにちは! ゾンビ映画を観るときは、
自分ならどう行動するか常に考えながら観てしまいます、西田メルモです。
今回は、9月1日公開の『新感染 ファイナル・エクスプレス』を観てきました!
本作のタイトル(邦題)から、「ちょっとおバカな感じのB級ホラーかな?」なんて思いながら
気軽な気持ちで鑑賞したのですが……結果、目が溶けるほど泣いてしまいました。
勝手な予想ではありましたが、邦題にいい意味で裏切られました!
本作、傑作という言葉以外思いつかないほどの"傑作中の傑作"です!
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- 原題
- Train to Busan
- 製作年
- 2016年
- 製作国
- 韓国
- 配給
- ツイン
上映時間- 118分
- 監督
- ヨン・サンホ
- キャスト
- コン・ユ
キム・スアン
チョン・ユミ
マ・ドンソク
チェ・ウシク
アン・ソヒ
キム・ウィソン
他
高速鉄道車内という閉鎖的空間を舞台に、突如発生した感染者(ゾンビ)の恐怖を描く、
ノンストップ・サバイバルアクション。
韓国初のゾンビ映画として巨額の製作費を投入し、
製作国韓国では封切り後わずか19日で観客動員数は1000万人を突破。
韓国における2016年ナンバーワンヒットとなった。
第69回カンヌ映画祭でも大喝采を浴び、高く評価された本作は、
20世紀FOXやソニーを含めた有名映画スタジオによるリメイク権の争奪戦がスタート。
権利を勝ち取ったフランスのメジャー映画スタジオにより、ハリウッドリメイクが決定している。
主人公ソグを演じるのは、テレビドラマ『コーヒープリンス1号店』(07)の演技で好評を博し、MBC演技大賞優秀賞を受賞したコン・ユ。
実際に起きた児童虐待事件を題材にした原作小説を読み、自ら映画化して主演を務めた『トガニ 幼き瞳の告発』(11)は映画公開後にその事件の再検証がされ、新たな法制定を促すなど、大きな反響を呼んだ。
共演は、個性派俳優であるマ・ドンソク。
『グッド・バッド・ウィアード』(08)、『悪いやつら』(12)など多岐にわたって出演している
ベテランのバイプレイヤーであり、本作でもサンファ役として強い存在感で物語を牽引している。
監督は、本作が初めての実写長編映画となる気鋭のアニメーション監督、ヨン・サンホ。
現代社会への問題意識を高く持ち、作り出される強烈な社会風刺アニメ作品から、
社会派アニメーション作家として注目されている。
本作の前日譚であるアニメ映画『ソウル・ステーション/パンデミック』(16)は、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭シルバークロウ賞、アジア・パシフィック・スクリーン・アワード最優秀長編アニメ賞を受賞。
2017年秋、日本での公開も決定している。
ソウル発プサン行きの高速鉄道KTXの車内で突如起こった感染爆発。
疾走する密室と化した列車の中で凶暴化する感染者たち。
そんな列車に偶然乗り合わせたのは、妻のもとへ向かう父と幼い娘、
出産間近の妻とその夫、そして高校生の恋人同士……
果たして彼らは安全な終着駅にたどり着くことができるのか ――?
目的地まではあと2時間、時速300km、絶体絶命のサバイバル。
愛するものを守るため、決死の闘いが今はじまる。
本作が韓国初のゾンビ映画で、その舞台が鉄道車内だと聞くと、これまでに世に出回っているゾンビ映画と比べると
どうしても地味になるのでは……と、危惧されている方もいるかもしれません。
しかし実際は、舞台となる特急列車と同じように、
日常が少しずつ崩壊していくにつれて徐々に面白さが加速していき、
最高速度に達した瞬間から、映画の面白さも失速することがありません!
地味どころか、衝撃とパワーに満ち満ちた、まったく新しいゾンビ映画になっています!
その面白さは、各有名監督も保証済み。
『ベイビー・ドライバー』(17)のエドガー・ライト監督、
『パシフィック・リム』(13)のギレルモ・デルトロ監督、
『キャリー』(76)『スタンド・バイ・ミー』(86)の原作者スティーブン・キングが本作を絶賛!
156ヵ国からの買付オファーが殺到してハリウッドリメイクが即座に決定するなど、世界を席巻しています!
あちこちで絶賛の嵐が巻き起こっている本作、鑑賞するとその絶賛される理由を感じ取れると思います。
本作の感染者(ゾンビ)は、動きが早いです。
ゆらりゆらりと近づいてくるのではなく、気づかれたら最後! という速さで襲いかかってきます!
また、ゾンビに噛まれたら一定時間をかけてゾンビに変わっていくのが一般的ですが、それが本作では一瞬です。
(強い精神力を持つ人や、首以外を噛まれた人は比較的遅いようですが、それも少しの差……)
人々が一瞬でゾンビと化し、とんでもないスピードで増えていく……。
ゾンビたちが車両に雪崩れ込んでくる映像は、もの凄い"圧"です!
その迫力ある映像に恐怖を感じながらも、思わず「凄い……」と感嘆してしまうレベルです。
スクリーンに映し出されるのは、強烈ながらそのままイラストになりそうな、計算された構図の"画"です。
これは、多くのアニメ作品を手がけてきたヨン・サンホ監督だからこそ、表現できる映像なのだと思います。
本作の舞台となるのは、走り続ける列車という閉鎖空間です。
その狭い車両は、あっという間にゾンビになった人々で満ちてしまいます。
ゾンビで埋め尽くされた満員電車という絶望的に思える状況で、
登頂人物たちはどうすれば生き抜くことができるのか……。
ゾンビと戦いながら進む戦闘メンバーも個性的です。
ゾンビの習性にいち早く気づくなど、頭脳派ファイターである主人公ソグ。
襲われている仲間を助けるなど、サポートファイトを得意とする心優しき若者ヨングク。
そしてゾンビをなぎ倒すパワーファイターのおじさん、サンファ。
特にサンファがアクションを起こす様は痛快で、
たまらず「サンファー!」と名前を絶叫したくなるくらいかっこいいです!
彼らと、彼らの愛する人、守ることになった人々に襲いくる、危機の連続……!
そういったピンチに、力で、頭脳で、愛で立ち向かっていく!
絶望を感じさせるほどの恐怖の激戦に、ハラハラドキドキしながら身を乗り出して観てしまう……。
まさに、「"圧"倒的に面白い」ゾンビ映画だと言えます!
本作『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、ゾンビ映画が苦手な方にも全力でお勧めできる映画です。
というのも、この映画はゾンビとアクション要素だけではなく、
個性的なキャラクターたちによって描かれる人間模様も大きな魅力だからです。
ゾンビ映画をはじめとする絶望的な世界を舞台にした作品では、
一瞬の判断が、その登場人物が生き延びるかどうかの運命を分けます。
平和なときは心に余裕があり、誰しも当たり前のように人に優しくできます。
非常時にこそ剥き出しになる人間性。絶望的な状況に陥ったとき、人はどのような判断をするのか……。
「もし、あの時あの人を助けなれば……?」
極限の状況だからこそ、ひとつひとつの判断が、大きくその結果を左右します。
他人を助けるという決断によって、命を失う人もいれば、救われる人もいます。
本作では、自分たちが助かるために他者を排斥しようとする群衆など、
狭い列車の中で、人間社会に存在する汚い面の縮図と感じるようなシーンがあります。
また、ゾンビ映画にはお約束の「自分さえ助かればいい」という行動をとるキャラクターも登場します。
客観的にそのキャラクターたちを見れば、"嫌な人間"として私たちの目に映ります。
しかし、「もし自分が同じ立場に立ったら……?」と考えると、彼らを心から責めることはできないように思います。
一瞬の判断が生死を分け、優しい人だからといって救われるとは限らない世界。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』は「観ていて楽しい迫力のゾンビ映画」では終わらず、
厳しい世界で生きていくことについて考えさせられる、強く心に訴えかけてくる作品になっています。
物語の序盤、主人公ソグが仕事を優先して娘の歌の発表会に行かず、後からビデオで見るシーンがあります。
ビデオに映っていたのは、その場にお父さんがいないことから、途中で歌うのをやめてしまった娘スアンの姿でした。
そんなスアンを見たソグは、彼女に言います。
「一度歌い始めたら、最後まで歌うのをやめちゃダメだ」
来てくれなかったくせに説教じみたことを言うお父さんに、むっとするスアン……。
これだけ聞くと、愛する娘と上手く接することができない不器用な父の言葉だと思いますが、
この後2人を待ち受ける絶望の世界で全力で生きようとすることに通ずる言葉だと感じました。
このような日常が崩壊する世界を描いた作品を見る度に、
「もしこの世界で生き残れたとしても、生きたいと思うだろうか」と自問します。
こんなに生きていくのがツラいなら、生きていて何になる? と思うかもしれない……。
こんな状況になったら、諦めてしまうかもしれない……。
そう想像してしまう時があります。
本作の登場人物たちは、自分のため、愛する人のために、どれほどの絶望を目にしても生き抜こうとします。
本作鑑賞後、何があっても、何がなんでも生き抜くべきなんだ。と、強く感じました。
スアンが歌の発表会で、何があっても最後まで歌わなければならなかったのと同じように。
本作から感じる疾走感やパワーは、どのような決断を下すにしろ、
全力で生きようとする人々、全力で生きた人々を描いているからこそ感じられるものだと思います。
たとえ絶望しかない世界でも、生きていく。
世界が恐ろしいものにあふれても、他者を排斥するような人ばかりでも、優しさが報われるとは限らなくても、
どれほどつらい別れや、悲しい決断に満ちていても、生き続ける。
父から娘への何気ない愛の言葉が、作品全体を包んでいるように感じました。
絶望的な衝撃と同時に、温かくて力強い希望を感じることができる素晴らしい作品、
それが『新感染 ファイナル・エクスプレス』だと思います。
あまりに面白い作品を観た後は放心状態になるのですが、本作鑑賞後はまさにこの大満足の放心状態になりました。
とことん楽しませてくれる"圧"倒的な画、演出、のめり込んで観てしまうほど魅力にあふれたキャラクターたち。
一分の隙もない洗練された完璧な脚本で、伏線も「美しい……」と感じるほどきっちりと回収されます。
無駄な描写も無駄な登場人物も、本作には一切存在していません。
密度の濃い、これでもか、これでもかと楽しませてくれて、最後には目が溶けるほど泣かせてくる傑作。
こんなに満足できる118分はなかなかありません。
ゾンビ映画好きはもちろん、ゾンビ映画が苦手な方も観ないともったいないです!
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『新感染 ファイナル・エクスプレス』
2017年9月1日(金)新宿ピカデリーほか 全国疾走!!
映画HP : http://shin-kansen.com
知識量少なめ、熱量多めの映画大好き人間(女)。
映画館を訪れるのが好きで、毎週どの作品を観に行くか考えている時が至福です。
ホラーとグロテスクな映画以外、何でも観ます。
将来、お気に入りの映画館まで自転車で通える距離に家を構え、
その家にシアタールームを作るという野望を抱き生きています。
(文/西田メルモ)
※記事内容はすべて公開日時点の情報となります。
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