ファッション
【2018 水着】体型カバー水着がかわいい!
隠すと見せるを使い分けて、最大限に良く見せるポイント
暮らしと仕事にちょっと役立つかも知れないエンタメ系情報サイト
こんにちは! 現実的な悩みを抱えた登場人物を見ると、
母性が溢れ出て抱きしめたい衝動にかられます、西田メルモです。
今回は、8月26日公開の『幼な子われらに生まれ』を観てきました!
すでに公開されている地域も多いですが、
心に沁みるとてもいい映画だったので紹介したいと思います。
© 2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会
- 製作年
- 2017年
- 製作国
- 日本
- 配給
- ファントム・フィルム
上映時間- 127分
- 監督
- 三島有紀子
- 原作
- 重松清
- キャスト
- 浅野忠信
田中麗奈
寺島しのぶ
宮藤官九郎
南沙良
他
数々のベストセラーを手がけている直木賞作家・重松清が1996年に発表した傑作小説『幼な子われらに生まれ』。
『ヴァイブレータ』(03)『共喰い』(13)などの脚本家・荒井晴彦が重松と映画化の約束を交わし、
その脚本が『しあわせのパン』(12)『繕い裁つ人』(15)などで幸せの瞬間を繊細に、丁寧に紡いだ映画で
多くの観客の心に感動を届けてきた三島有紀子の手に渡り、ついに映画化が実現した。台本を重視しながらも、役者同士のその場面その場面での新鮮な感覚を大事にし、
ドキュメンタリー手法を使った撮影。実力派であり個性派であり、
日本を代表する役者陣が見事にぶつかり合い、観る者さえも
家族の一員であるかのようなリアリティーで物語に引き込んでいく。血のつながらない家族、血のつながった他人が
それでも大事にしたいと思う人と幸せを紡いでいく、希望の物語。
バツイチ、再婚。
一見良きパパを装いながらも、実際は妻の連れ子とうまくいかず、
悶々とした日々を過ごすサラリーマン、田中信(浅野忠信)。妻・奈苗(田中麗奈)は、男性に寄り添いながら生きる専業主婦。
キャリアウーマンの元妻・友佳(寺島しのぶ)との間にもうけた実の娘と
3カ月に1度会うことを楽しみにしているとは言えない。実は、信と奈苗の間には、新しい生命が生まれようとしていた。
血のつながらない長女はそのことでより辛辣になり、
放った一言 ――「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当のパパに会わせてよ」
今の家族に息苦しさを覚え始める信は、怒りと哀しみを抱えたまま半ば自暴自棄で長女を奈苗の元夫・沢田(宮藤官九郎)と会う決心をするが……。
© 2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会
ありふれた街、ありふれた家族、ありふれた人。
商社の営業マンとして働く田中信の家族は、一見どこにでもいそうな平穏に見える家族。
主人公の信は残業もせず、毎日のように仕事帰りにはケーキを買って帰るような、
絵に描いたような良いパパです。
彼が近所に住んでいたら、知り合いだったら、
間違いなく「幸せな家庭を持つ、素敵な男性だなぁ」と感じると思います。
しかし実際は、妻・奈苗とバツイチ同士で結婚し、
奈苗の連れ子である2人の娘と4人で暮す「ツギハギだらけ」の家族。
妻との間に新しい命を授かったことが引き金となり
長女の薫との関係がギクシャクしはじめ、家族の歯車がどんどん合わなくなっていきます。
本作は、客観視しているだけでは見えてこない家族の日常を、
ドキュメンタリーのごとく鮮明に捉えた映画です。
登場人物それぞれが抱く感情を持て余しながら日々を過ごし、
人とぶつかり合いながら日常を生きる姿を映し出しています。
彼らの姿は観る者を物語の中に引き込み、
私たち観客は彼らとともに哀しみや歓びを感じずにはいられなくなります。
原作者の重松清が本作を鑑賞後、
「いま、映画にしてもらって、ほんとうによかった ――。待った甲斐があった。」
と言うほど、原作が刊行された1996年よりもずっとリアルに、
2017年の“いま”の物語として生み出された『幼な子われらに生まれ』。
家族というものについて、改めて認識するきっかけとなる名画が今、ここに誕生しました。
本作のキャストは、実力派俳優が名を連ねています。
主人公の信を演じるのは、国内はもちろん、ハリウッドでも活躍する浅野忠信。
信との結婚生活よりも仕事を選んだ元妻で、
すでに再婚して新たな家庭を築いているキャリアウーマンの友佳役を寺島しのぶ。
2人の娘を連れて信と再婚した現在の妻で、男性に寄り添うように生きる専業主婦の奈苗役を田中麗奈。
奈苗の元夫で、家族との関係を壊すためにギャンブルや女性に手を出しDVに走った沢田役を宮藤官九郎。
この4人が繰り出す見事な演技が、長年ドキュメンタリーを撮ってきた三島有紀子監督によってカメラに収められます。
エチュード手法という役者自らが考え放つ即興の演技により、
筋書だけでは表すことのできない生の感情が投げかけられ、思いもよらない化学反応が起こるのです。
本作を観終わった時、役者たちの凄みと、その瞬間が生み出される環境を作り上げた制作陣の凄さを感じ、
鳥肌が立つような思いがしました。
人は何をもって家族になるのか ――
その普遍的テーマを軸に、人との繋がりについて深く考えさせられる本作。
2017年の“いま”を生きるすべての人に観てもらいたい映画です。
ぜひ劇場でご覧ください。
『幼な子われらに生まれ』
8月26日(土)、テアトル新宿・シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー
映画HP : http://osanago-movie.com
知識量少なめ、熱量多めの映画大好き人間(女)。
映画館で観るのが好きで、毎週何を観に行くか考えている時が至福です。
ホラーとグロテスクな映画以外、何でも観ます。
将来、お気に入りの映画館まで自転車で通える距離に家を構え、
その家にシアタールームを作るという野望を抱き生きています。
(文/西田メルモ)
※記事内容はすべて公開日時点の情報となります。
記事をシェアする!