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こんにちは! 怖い映画を観るとき、劇中の天気と現実の天気がリンクしていると
ちょっとドキドキしてしまう、西田メルモです。
今回は、11月3日公開の『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を観てきました!
くしくも映画冒頭のシークエンスと同じくらい、雨足が強い日の鑑賞……。
鑑賞中盤は、恐怖に負けずに外を歩いて帰れるか不安になりましたが、
鑑賞後に待っていたのはとても爽やかな気持ちでした。
懐かしい気持ちと新鮮な気持ちを同時にくれる、ジュブナイル映画の傑作です!
© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
- 原題
- It
- 製作年
- 2017年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- ワーナー・ブラザース映画
上映時間- 135分
映倫区分- R15+
- 監督
- アンディ・ムスキエティ
- キャスト
- ジェイデン・リーバハー、
ビル・スカルスガルド、
フィン・ウルフハード、
ソフィア・リリス、
ニコラス・ハミルトン、
他
“それ”は、どこにでも現れる。
“それ”は、どんな姿にも形を変える。
“それ”が見えたら、終わり。
静かな田舎町に相次いで発生する、児童失踪事件の謎を追う少年達を描いた青春ホラー映画。
アメリカで公開された予告編は、24時間で1億9700万回という再生回数を記録。
スティーヴン・キング原作実写化作品としても歴代No.1ヒットを叩き出し、
46の国と地域でホラー映画の新記録を樹立、チャートNo.1を獲得した。
全米興行収入も、『エクソシスト』(73)が長年保持してきた記録を突破して
R指定ホラー映画として歴代No.1になるなど、快進撃を続けている注目作である。
監督は、自身の同名短編映画を基にしたホラー映画『MAMA』(13)で高い評価を受けたアンディ・ムスキエティ。
パームスプリングス国際映画祭で「見るべき監督」に選ばれるなど、ホラー界注目の監督である。
主人公ビル役には、インディペンデント・コメディのヒット作『ヴィンセントが教えてくれたこと』(14)で
映画デビューを飾ったジェイデン・リーバハー。
気難しい老人ヴィンセントと交流する気弱な少年オリヴァー役を好演し、
ラスベガス映画批評家協会、フェニックス映画批評家協会ほか数々の映画賞でベスト子役賞を受賞した。
全米最恐のトラウマとされるピエロキャラクター・ペニーワイズを演じるのは、ビル・スカルスガルド。
多種多様な役柄を演じ分けることからカメレオン俳優とも呼ばれる、
ハリウッドでもっとも期待される若手俳優のひとり。
192cmの高身長、長い手足が可能とする迫力と威圧感により、子ども達を恐怖のどん底に陥れている。
ある大雨の日、内気な少年ビルの弟が大量の血痕を残して姿を消してしまう。
その日からビルは自分を責める日々を送っていたが、そんな彼の目の前に、“それ”は突然現れた。
“それ”を目撃して以来恐怖に取り憑かれるビルだったが、
ビル同様に不良少年からいじめの標的にされている他の子ども達も、“それ”による恐怖を抱えていることを知る。
子ども達が不安や恐怖を感じる度に姿を現す“それ”は、神出鬼没、変幻自在で逃れることができない。
秘密を共有したことで共に立ち向かうことを決意したビル達だったが、
真相に迫っていく彼らに更なる恐怖が襲いかかろうとしていた……。
子どもの時、自分を取り囲んでいたたくさんの怖いもの。
暗い部屋、ドアの軋む音、外の風の音、顔に見えてしまう壁の染み……
そんな子どもならではの怖いという感覚は、誰しもが持っていたのではないでしょうか。
いつもつきまとう底知れぬ恐怖心、不安感。
本作は、子どもの時だけ持ち合わせていた“その感覚”を映像化しています。
大人になるにつれて様々なことがわかってくると、自然と恐怖心は消えていき、
カミナリが鳴っても布団にもぐって震えることもなく、夜も1人でトイレに行けるようになる……。
怖いものがなくなっていくことは良いことですが、
同時に、自分の世界の中で起こる不思議なことが消えていくということでもあります。
まるで生きているように見えていたぬいぐるみが動かなくなり、
話しかけてくれていた猫が喋らなくなってしまう。
現実の世界に隣接するファンタジーが失われる瞬間です。
大人になってどれほど恐ろしいモンスターやグロテスクなシーンを見て恐怖を感じることがあっても、
きっと子どもの時に感じた純粋な怖さを越えることはできないのだと思います。
本作が追求した恐怖について、監督はこう語っています。
“人生で一番恐怖を感じるのは、子ども時代に初めてホラー映画を観たときじゃないかな。
あの感覚は二度と味わえない。だから僕は、空想の中でいつもあの興奮を蘇らせたいと思っていた。”
―――――アンディ・ムスキエティ
子どもにとっては、自分たちがいる現実の世界とファンタジーとの明確な境目など存在しないのです。
地続きだからこそ、不思議なことが起こり得る恐ろしい世界!
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が突き詰めた恐怖は、
観客を“あの不思議で得体の知れない怪奇の世界”へと引き戻します。
本作内で恐怖の象徴として登場するのが、最恐のトラウマキャラクターと呼ばれ、
多くのピエロ恐怖症を生んだ伝説的キャラクター・ペニーワイズ。
もし現実で出くわすことがあれば、大人でも恐怖でパニックなること請け合いの出で立ちです。
子ども時代の恐怖、そして興奮をもう一度……!
大人になってしまった今も、この映画を鑑賞してる時だけ、
私たちはもう一度あの不安でいっぱいだった子ども時代に戻ることができるのです。
伝説の海賊が隠した財宝を探す少年たちの冒険活劇『グーニーズ』(85)、本作同様にスティーヴン・キング原作の『スタンド・バイ・ミー』(86)、そして昨今一大ムーブメントを引き起こしている、80年代ポップカルチャーへのオマージュ盛りだくさんのドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(16)、
この中にお好きな作品があったら、本作はたまらなく好きになってしまう映画ではないかと思います!
本作は、純粋な恐怖を追求すると同時に、
恐怖に立ち向かう少年少女のひと夏の冒険を描いた最高のジュブナイル映画だからです。
いじめの標的にされ、イケてないルーザー(負け犬)認定された子ども達で結成された「ルーザーズ・クラブ」
彼らは、何世紀にもわたって誰も挑まなかった恐るべき脅威に、絆を深めながら立ち向かっていきます。
1年前に弟を亡くした過去を持つ、繊細かつ勇敢で吃音(きつおん)持ちの主人公・ビリー。
口が悪く、早口で下ネタやアホなことばかり言っているリッチー。
過保護すぎる母親の影響で、今いる場所の衛生面ばかり気にするエディ。
強迫性障害の気があり猜疑心(さいぎしん)が一番強い、ユダヤ教徒スタンリー。
アフリカ系アメリカ人ゆえに町の外で疎外感を感じながら暮らす、堅実で純粋なマイク。
図書館が好きで、転校生ながらこの町が抱える闇に詳しいぽっちゃりのベン。
そして紅一点、皆のマドンナ的存在で優しく勇気があるベバリー。
この「ルーザーズ・クラブ」の子ども達ひとりひとりの個性が際立っていて、本作の魅力を更に高めています!
それぞれに見せ場があり、本作を観終わったころには全員のことが好きになって、
彼らの活躍がもっと見たい!! と思うこと間違いなしです。
お気に入りの子、共感できる子を探しながら鑑賞しても楽しいと思います!
(私は特にリッチーが好きでした! 彼がKYなことを喋る度に緊張感がほぐれます)
子ども達が魅力的ゆえに、恐ろしいシーンは彼らとシンクロして何倍も緊張し、
コミカルなシーンは大いに笑い、甘酸っぱいシーンには胸がぎゅっとなります。
本作は、大人になってからはなかなか感じることのできないノスタルジックな感情を呼び起こしてくれる作品です。
まるで「ルーザーズ・クラブ」の一員になったかのような没入感を味わうなら、劇場での鑑賞が絶対オススメです!
恐怖を感じさせながらも、目を奪われるほど美しい映像も堪能させてくれます。
ぜひ劇場で、「ルーザーズ・クラブ」の一員となって、素晴らしきノスタルジック体験をされてください!
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』
11月3日(金・祝)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国公開!
映画HP : http://wwws.warnerbros.co.jp/itthemovie
知識量少なめ、熱量多めの映画大好き人間(女)。
映画館で観るのが好きで、毎週何を観に行くか考えている時が至福です。
ホラーとグロテスクな映画以外、何でも観ます。
将来、お気に入りの映画館まで自転車で通える距離に家を構え、
その家にシアタールームを作るという野望を抱き生きています。
(文/西田メルモ)
※記事内容はすべて公開日時点の情報となります。
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