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【2018 水着】体型カバー水着がかわいい!
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こんにちは! 一見では気づききれない細部にまで
笑いの要素を散りばめた映画を観るとコーフンします、西田メルモです。
今回は、3月2日公開の『ダウンサイズ』を観てきました!
人類を救う世紀の大発明 ―― それは人間を1/14サイズに縮めること!!
世界の人口過剰の解決策となる「ダウンサイズ」で小さくなれば、資産は82倍に!!
夢のような豪邸で王様のような生活を送れて、すべては順調……のハズだった!!
予想外のアクシデント、奇想天外な出会い、思わず「自分ならどうするだろうか?」と真剣に考えさせる
圧倒的リアリティで観客を惹き込むコメディドラマが、2018年春、いよいよ日本到来です!
- 原題
- Downsizing
- 製作年
- 2017年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- 東和ピクチャーズ
上映時間- 135分
映倫区分- PG12
- 監督
- アレクサンダー・ペイン
- キャスト
- マット・デイモン
クリストフ・ヴァルツ
ホン・チャウ
クリステン・ウィグ
ウド・キア他
このユニークな世界観を圧倒的なリアリズムで描いたのは、名匠アレクサンダー・ペイン監督。
これまで日本公開全作品でアカデミー賞®に何らかの形で絡み、自身も『サイドウェイ』(04)と『ファミリー・ツリー』(11)で脚色賞を2度受賞するという快挙を成し遂げている。
本作でも第74回ヴェネチア国際映画祭でオープニングを飾り、喝采を浴びたことも記憶に新しい。
『オデッセイ』(15)で火星からの奇跡的生還を果たしたマット・デイモン。 今度は主人公ポール(=平均的アメリカ人)として13㎝の手のひらサイズになり、ミニチュアの世界に飛び込んでいく。
共演にはハリウッド随一のコメディエンヌであるクリステン・ウィグが妻オードリー役として登場する。
また2度のアカデミー賞®受賞の名優クリストフ・ヴァルツと、本年度ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされ、その忘れがたい存在感を全世界にアピールした新鋭ホン・チャウが「ダウンサイズ」された世界でポールと出会い、物語のカギを握る重要人物を演じる。
誰もがこの窮屈な時代の生きづらさを痛感していることだろう。
そんな現代社会に苦しむ“あなた”にこそ観てほしい。
自分だけの幸せの価値を改めて考えさせてくれる、傑作がここに誕生した。
人口が増え続け、住みづらくなってしまった地球。
科学の進歩によって、なんと人間を1/14に縮小する技術が発見された!ネブラスカ州オマハに住む、いたって平凡な夫婦、
ポール(マット・デイモン)と妻オードリー(クリステン・ウィグ)。
低収入でストレスの多い日々を送る二人は、大金持ちで、大豪邸に住めるダウンサイズされた世界に
希望を抱き、13㎝になる決意をする。しかし、ミニチュア化したポールに待ち受けるのは予想外の人生だった……。
(『ダウンサイズ』公式サイトより)
本作の斬新奇抜な設定を、すんなり観客に受け入れてもらい作品に惹き込むには、
キャラクターのリアルさが絶対不可欠です。
ユーモアたっぷりのSF的設定は、ヘタをすれば観客を置いてきぼりにして、
映画と観客の間にぽっかりと大きな溝を作ってしまう危険性があります。
こう言うと、皆さんの記憶の中にもいくつか作品が思い浮かぶのではないでしょうか。
本作の監督アレクサンダー・ペインは、キャスティングをとても重要視していて、メインの役からエキストラまで
適切な顔が揃うよう、ひとつの役に何日もかけて適切な役者を探したといいます。
それだけあって、スタッフは揃ったキャスト陣を見て、「この人だけがこの役を演じられた」と確信を持ち、
キャスト同士は互いに尊敬し合い、互いの能力を認め合っていました。
その確信、信頼関係によって生まれる化学反応が、この物語をより信用できる形へと作り上げていったのです。
本編でダウンサイズする人々が、全身の毛を剃っていくシーンがあります。
マット・デイモンは髪の毛も眉毛も実際に剃り落とすつもりでいたのですが、
スケジュールの関係でそれが叶わず、特殊メイクで対応したそうです。
毛を剃るシーンを撮影する日は、自分の子ども達を撮影現場に連れてきていたそうで、
撮影が終わった後には子ども達にカツラを剥がせてあげたと、インタビューで語っています。
マット・デイモンは、「主人公ポールの性格は実際の自分とはまったく違うんだ」と語っているのですが、
演技をする上で、彼自身の人間性は確実に役に反映されていると感じます。
ペイン監督が、「平凡的アメリカ人であるポールを無理なく演じられるハリウッドスターは彼しか考えられない」と言い、マット・デイモンに熱烈オファーした理由が、スクリーンを通じてはっきりと伝わってきました。
ペイン監督と共同脚本家のジム・テイラーは、ダウンサイズが実現したらどうやって
世界的な流行になるかを理論的に考えていくことで、物語の展望が見えてくるようになったそうです。
ペイン監督は、これまでも常に人間の本質に焦点を当てる映画を作ってきました。
『ダウンサイズ』は格段に規模が大きくなっていますが、ポールを始めとする登場人物の
感情の動きを明確にスクリーンに映し出した、究極的にキャラクター重視の映画に仕上がっています。
本作のプロデューサーであるマーク・ジョンソンが、
「不条理でおかしいのを予想してたけれど、こんなに感動的なものになるとは思ってもみなかった」
とコメントした通り、本作は面白可笑しい要素をたっぷり盛り込んだコメディと、
観客の心に訴えかけてくるような深いドラマがうまく混ざり合っていて、さらには恋愛要素もあります。
「ドラマ」の部分、人間が行動するに至る心情、本質にフォーカスして観進めることで、
シンプルであり深い哲学に触れることになる本作。
“いろんな側面を持ち、観客の視点次第でいかようにも印象が変わる映画”
本作は、世界観の面白さ、キャラクターの可笑しさ、ヴィジュアル・エフェクトの凄さなど、
楽しませてくれる要素がたくさんあり、純粋にエンターテインメントとして存分に楽しめる映画です。
リアルサイズとダウンサイズの世界が入り交ざった映像だけをとっても、観る価値大ありです。
本当にごく一部の人にしか実現不可能な、途方もない時間のかかる努力がなされて作り上げられた、
ひとつひとつのフレームの些細なディテールをコントロールする繊細な技術。
信じられないほど高度なレベルの演出でありながら、何気ないように見せるという、そのヴィジュアル。
観ている最中も、観終わってからも、この現実世界の延長に、
本当に“ダウンサイズ”が存在する世界があるのではないかという感覚に誘われます。
ただ面白可笑しいだけでは終わらない、最高のエンターテインメント映画『ダウンサイズ』。
ぜひ劇場で、ダウンサイズの世界を体験してみてください!
『ダウンサイズ』
2018年3月2日(金) TOHOシネマズシャンテ他、全国ロードショー!
映画HP : http://downsize.jp/
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西田メルモの 話題の映画、ほぼ公開直前レビュー
『殺人者の記憶法』
(第29回につづく)
知識量少なめ、熱量多めの映画大好き人間(女)。
映画館で観るのが好きで、毎週何を観に行くか考えている時が至福です。
ホラーとグロテスクな映画以外、何でも観ます。
将来、お気に入りの映画館まで自転車で通える距離に家を構え、
その家にシアタールームを作るという野望を抱き生きています。
(文/西田メルモ)
※記事内容はすべて公開日時点の情報となります。
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