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エンタメ

池袋に国際空港!?
五感で味わうバーチャル海外旅行でリフレッシュしてきた

池袋駅から5分で海外旅行

今までで一番遠い旅行先は北海道、海外には行ったことないライターの「モーリー」です。

海外旅行、行ってみたいな~とは思うんですよ!
だけど、長期の休みがなかなか取れないし、お金はかかるし、そもそもパスポート取りに行かなきゃだし……。

遠くに行きたい! でもめんどくさい!
そんなアンビバレントな感情を編集部内の雑談でこぼしていたら、同僚Oから予想外の一言が。

「池袋から2時間だけ海外行ける場所があるよ、行ってみたら?」

……えっ、どういうこと?

予約の時点で旅気分

詳しく聞いてみると、「FIRST AIRLINES」という体験型スポットが池袋にあるという話でした。
実際のファーストクラスの座席に座り、流行のVRや機内食のサービスを通して海外旅行を体験できるのだとか。
おまけに、駅から徒歩5分の好立地。

面白そうだし、めんどくさくなさそう!
ということで、私モーリー、FIRST AIRLINESさんで初めての海外旅行を体験してみました。

まずは予約のため公式サイトにアクセス。
本物の航空会社のようなデザインで、サイトを見ているだけでも旅行気分が漂います。

選べる行き先は現在、
ニューヨーク・イタリア・フランス・ハワイ・フィンランド・カリフォルニア・タイムトラベル・日本一周の8か所。

私、ゲームでも変わった選択肢をあえて選びたくなるタイプなので、「タイムトラベル」という変わり種がとてもとても気になりますが……。
コース毎に機内食も変わるそうなので、今回は料理の好みで選びました! イタリアに決定!

座席は、ファーストクラスとビジネスクラスの2種類から選べます。
幸運なことに、直近のイタリア便にファーストクラスが1席だけ残っていました。もう即決でした。

本当にありました、池袋に国際空港。

フライト当日、外は春の嵐が吹き荒れていました。
こんな日は本当の飛行機なら欠航の恐れもありますが、バーチャルの旅ですから、その点は心配ご無用。

雑居ビルのエレベーターに乗って8Fへ。
入口のドアを開くと、そこには確かに池袋国際空港がありました。

受付カウンターの壁
受付カウンター横の時刻表

出発便を案内する時刻表、アナウンスの音声、航空会社の受付カウンター。
就航先の国をイメージしたアロマの香りも優しく漂い、 旅立つ前の期待感が高まります。

出発時刻の15分前、CAさんが登場。
予約の名前が印字されたチケットと、就航先のスタンプが押されたパスポートを受け取りました。
上着を預かっていただいて、いよいよ客室へ。

名前が記された搭乗チケット
イタリアのスタンプが押されたパスポート

エアバス社のジェット機で実際に使用されていたという、ファーストクラスの座席の座り心地は……
初体験のふかふか具合!

左右の幅のゆとりはもちろん、前後もたっぷり間隔が空いてるので、気兼ねなく全開でリクライニングできます

座席やVRの説明書きまで、実際の飛行機さながらのデザインです。

座席から見た客室内
各席に置かれている説明書き

いよいよ離陸

出発時刻、2名のCAさんによる離陸時のアナウンスが始まります。
シートベルトや、緊急時に使う酸素マスクや救命胴衣の説明がありました。
実際のファーストクラスの元クルーがサービスを監修しているとのことで、アナウンスの内容や手つきにも違和感がなく、飛行機の気分を楽しめます。

救命胴衣の説明をするCAさん

画面には窓の外の風景が映し出され、エンジン音が鳴り響き、座席を通じてエンジンの振動が体に伝わってきました

離陸まぎわの演出

風景はやがて地面を離れ、徐々に高度を増していきます。

離陸後の演出

気分はもう、完全に飛行機そのもの。イタリアへの旅が始まりました。

壁には窓越しの青空が投影されて、まるで雲の上にいるかのよう。
映像の変化とともに、飛行機の歴史と未来の物語が語られます。

まるで雲の上

“実際に行った感” がすごい、VR旅行体験

VRのヘッドセットが一人ずつに配られると、目玉の一つであるVR旅行が始まります。

VRヘッドセット(Oculus)

バーチャル空間の中では、頭を動かした方向を見ることができます。
前も後ろも、頭上も足元も、360度を見渡せる仕組み。

今回の就航先、イタリアの有名スポットを巡る映像が流れ始めました。
このとき目に映る光景を、写真ではお伝えできないのが残念ですが……実際に行ったような感覚が楽しめて、良かったです!

TVのドキュメンタリー番組などとは違って、実際に観光で出歩くような時間帯に撮影されているのでしょう。360度映像には、写真を撮る観光客や、混雑や行列ができている様子もありのままに映されています。
だからこそ、実際に観光で行ったときのリアルな感覚を体験できるんです。

メインの建築物や風景の美しさを素直に楽しむもよし、周りを観察して思わぬ発見を探すもよし。
楽しみ方は自由です。

プロの味! 幸せの機内食

VR旅行が終わり、ヘッドセットが回収されると、続いて機内食の提供が始まります。

温かい紅茶
最初のドリンクは、ホットティーを選んで胃袋を温めました。
前菜
前菜は、季節のフリッタータ、カプレーゼ、カルパッチョ。
スープ
スープは、白いんげん豆のミネストローネ。
メインディッシュ
メインディッシュは、骨付き豚ロースのロースト(トリュフ香る赤ワインソース)。
デザート
デザートは、パンナコッタ(マチェドニア風)。

できれば一品ずつ食レポを書きたいところでしたが、グルメ体験が貧弱な私、味を文字でお伝えすることが難しく……
ただただ、どれもめっちゃ美味しかったです。 本格的なディナーで大満足でした。

食事の間、テーブルにはタブレット端末が置かれ、360度映像による観光ガイドが流されていました。
VRで頭を動かす代わりに、画面を指で操作して視点を動かす仕組みです。

楽しいのですが、もしも、食べながらの鑑賞が忙しいと感じたら
そのときは、耳だけをガイドの声に傾けながら、お料理に集中しても良いのかなと思います。

雲の上の夜空
機内食に夢中になっている間に、飛行機の外の世界は夜を迎えていました。

食後はリクライニングを全開して、体の力を抜いて、座席や空間の心地良さをあらためて満喫。
ああ、いい旅だったな〜。

着陸~旅の終わり~

飛行機はついに、イタリアの空港へと到着します。

着陸の演出

シートベルトのサインが点灯。
飛行機が着陸する様子を、映像や照明、席の振動、CAさんのアナウンスを通じて再び体験します。

至福のバーチャルイタリア旅行は、こうして幕を閉じたのです。

おひとり様でも大丈夫! 取材日の客層レポート

ところで取材が決まった時、密かに不安に思っていたことがあります。

「自分以外みんなカップル、とかだったら気まずいな……」

実際はそんなことはなく、ひとりで行ってもまったく問題ありませんでした。
この日、同じ便に乗った方の客層を、生の情報としてお伝えします。

  • 男女ふたり……2組
  • 女性ふたり……1組
  • 男性ひとり……2人
  • 女性ひとり……1人

ひとりでいらしている方も意外と多かったですし、年齢層も幅広い印象を受けました。
それに、私も今回ひとりで予約したので、男性の隣の席になりましたが、座席の幅にゆとりがあるので全く気になりませんでした。
ひとりでも何人でも、気兼ねなく旅が楽しめます!

ちなみに、搭乗前の受付で居合わせたカップルの方に、訪問のきっかけを訊ねてみました。
「某航空会社ファンのFacebookグループがあって、ここの写真が投稿されていて興味を持った」とのことでした。
なるほど、飛行機ファンの間ではすでに注目を集めているスポットなんですね。

おわりに

たった2時間の飛行機体験でしたが、帰りの電車に向かう足取りは軽く、すがすがしい気分でした。
旅の疲れも時差ボケもなく、旅行でリフレッシュした感覚だけが残ったんです。

これって、ひょっとしてある意味、本当の旅行より良い体験かも……?

飛行機が好きな方はもちろん、現実から離れてリフレッシュしたい方には本当におすすめできます!
池袋駅から、徒歩5分で出発できる空の旅。
皆さんも一度、体験してみてはいかがでしょう?

(企画/おかもと 文・写真/モーリー)

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