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こんにちは、わかちゃんです!
前回のサハラ砂漠に続き、今回はイースター島の旅行記です。
絶海の孤島という厳しい環境で、なんとか共存して暮らしてきた人々の知恵はどのようなものだったのでしょうか?
静かに佇むモアイは今も何かを語りかけているかのように思いました。
イースター島は周囲2000kmに渡り、人の住む島がありません。2000kmというと東京~西表島の距離です。
チリのサンティアゴ空港から西へ約5時間、ひたすら海の上を飛んでたどり着きます。
島はスペースシャトルの緊急着陸用に長大な滑走路が整備され、最新鋭の大型機が運行しています。
溶岩の島には一つだけ砂浜があり、そこから王様が上陸したと言う伝説があり、砂浜近くにはモアイが海を背にして立っています。
はじめは鳥がやってきて、彼らが運ぶ草木の種子から生態が形成されていったようです。
どういう経路で人々が移り住んできたのか、諸説があるようですが、西のポリネシアから移動してきたというのが定説になっています。
超人的な能力を持つ鳥に人々は神を見て崇めたのでしょう。 島のあちらこちらに鳥の姿が彫られた石の遺跡があり、島人は鳥と同化するかのような衣装とボディペインティングで着飾ります。
イースター島を訪ねたのは、夏の2月。たまたま、年に一度の島のお祭りに、昔の暮らしを垣間見せる衣装とダンスで神への感謝を表すパレードが繰り広げられていました。
島では命をつなぐために外から来た者は大いに歓迎され、近親交配を避けて命を繋げてきた歴史があります。
やがて、わずかな食糧を巡って部族間で争いが起きます。
モアイが倒れて崩れているのは、その名残りといわれています。
島には昔の洞窟住居跡があり、野うさぎが出入りする為に掘ったと思われるほど小さな穴が、住居の出入り口になっています。
外敵から身を守るためか、ひっそりと過ごすためのもののようで、当時の過酷な暮らしぶりを想像することができます。
戦いに疲弊した彼らはどう折り合いをつけて、島の中で共存を図ったのでしょうか?
興味深いことに、部族間の競技の勝敗で、その年の首長と分け前を決めるようにしたようです。
海から絶壁でそそり立つ岬の先にある俊立した岩礁に住む海鳥の卵を早く持ち帰るレースです。絶壁をよじ登り、藁で額に卵を括り、サメに喰われず荒波を泳ぎきり、早く生還したものが島の勇者となり、出身部族が恩恵を受けるのでした。
古代ギリシャで絶え間ない都市間の抗争に疲れた人々がオリンピック競技で休戦したのを思い出します。
このような遺跡やモアイは島中に点在していますが、驚くほど無防備というか、当時のまま存在しています。
島には小さなミュージアムがあり、壁画写真や出土品、儀式のイメージわかる写真が展示されています。
遮るものが無い平坦な島に降りそそぐ紫外線の強さは想像以上です。
日焼け止めをしないで、1日浴び続けるとやけどしたような状態になります。
なにも施されず、紫外線と荒波や風雨で、まるで溶けるかのように、消えていくモアイがたくさんあります。
静かに朽ち果てていくモアイたちは、なにかを語りかけてくるようです。
最近、食糧危機に備えて地球規模で作物が育つ土地の争奪が行われているようです。 先日、遠く離れた肥沃な土地を、多くの人口を抱えた大国が、買い漁っていることが報道されてました。
モアイは静かに昔から変わらない人間の有様を見ているかのようです。
共存を図る工夫が必要なことも、築いた文明が消えてゆくことも、静かに見守っているかのようです。
地球温暖化、食糧危機、核兵器廃絶、持続可能社会等々、人類が知恵をだして、共存共栄を図らないといけない問題が山積しています。
多様性を理解し、争いを避け、取り巻く環境とバランスをとりながら、暮らす知恵はないものでしょうか?
絶海の孤島が、宇宙に浮かぶ奇跡の惑星「地球」と重なって見えた旅でした。
(文・写真/わかちゃん)
※記事内容はすべて公開日時点の情報となります。
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